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冬の星座

[540]  あつこ  2008-12-15投稿
私ばっかりなんでだろう?そんなこと考えてた。お母さんと2人夜空を見上げる。冬の星座がキラキラ輝いてる。そして今日あったことを振り返ってみる。そういえば学校に行く前にお母さんが 私の好きな甘いタマゴヤキをお弁当に入れてくれたな。風邪をひくからと言ってお母さんのマフラーをまいてくれたな。小さな事でフッと溜息のような笑顔がもれてしまう。朝。そして今日も学校に行った。いつも私は一人学校にいく。「おはよう」「おはよう」心の中で もう一人の自分に挨拶する。友達は高校に入ってからずっといない。「おはよう!」「おはよう!」あちこちで聞こえる「おはよう」ずっと言ってないな、誰か言ってくれるんだろうか?自分から友達に言おうか迷い考え辞める。
朝の挨拶もできない自分が嫌になる。
今日は先生の会で短縮4時間授業。友達と接触する時間が短くてすむ。今日もがんばろう! 1時間目数学。わからない問題なのに先生にあてられた。答えられず黙ってると周りがざわつきせせら笑い始めた。先生が笑いながら「もういいよ」ってかわいそうな者を見るような目で言ってきた。だけど助かった。2時間目英語。となりの男子が教科書を忘れたので机をくっつけて小学生みたいにして1つの教科書を使うように先生に言われた。机をくっつける時その男子は嫌々だった。それを見て後ろの男子が笑う。教科書まで貸してるのになんで笑われなきゃいけないんだろう。3時間目体育。女子は先生の指示でバトミントンをすることになった。20人の女子が半分になりグループに別れる。私はなんとかグループに入りこめた。 試合開始。でも嫌な雰囲気。まさか…。相手チームはせせら笑う。相手グループから思いきりシャトルが飛んできた。私の足元にそれが落ちる。私が打つ。また私の足元に落ちる。また、また…。どうしよう…。逃げ出したい…。相手チームの一瞬の動作が永遠に感じる…。私は走った。気がついた時には体が動いてた。体育館を走り渡り廊下を走り教室に戻り帰る準備をして自転車で風と涙をどんどん切ってく。家に帰れば優しいお母さんが待っててくれてる。「お母さん!」お母さんは驚きもせず優しい笑顔で迎えてくれた。そして私の少し乾いた涙をエプロンの端で拭ってくれた。「明日学校行かなくていいから」お母さんが言った。涙が溢れてきた…。ありがとう。お母さん。

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