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カヤノコイXイブサンタ?

[410]  麻呂  2008-12-28投稿

『カヤノ見て。

メッセージツリーがあるよ。』



『ホントだ。

わたし達も書こうよ。』



食事を終えてから、


クリスマス・イブの夜を、ゆっくりと満喫していたわたし達。



『ねぇねぇ、颯太は何て書いたの?!』


『えっ?!カヤノこそ‥何て書いたの?!』



『よぉし。じゃあ、お互い見せ合っこしようよ。』



『え〜っ?!マジで?!僕まだ書き終わってないよっっ。』


『早く書けよ!!』


久しぶりだった。



こんなに心の底から笑ったのは。



颯太といると、



なんか、すごく素直な気持ちになれる。


『今飾られている、このメッセージが、10年後に再び、このツリーに飾られるんだって。

もちろん、僕とカヤノのメッセージもね。』



『へぇ‥‥ステキね!!タイムカプセルみたい!!』



10年後のわたし。


一体何をしているんだろう。





『ねぇカヤノ。サンタクロースって、本当にいると思う?!』



『えっ?!』



颯太の質問に、



一瞬固まってしまった。



『例えばさ、サンタの本当の正体は少年で、おじいさんの姿は、この世を忍ぶ仮の姿だとか‥さ。』


『あはは。颯太って面白いね。

どうやったら、そんな発想が生まれるの?!』



『知ってた?!サンタは実在するんだよ、カヤノ。』



『あっはっは。はいはい。そうだね♪

わたしも小さい頃は信じてたなぁ。

でも、いつしか本当の事を知ってしまった時のショックは大きかったわ。

サンタは両親だって。

いい子でしょ?!

ちゃんと寝た振りをしてあげてたのよ。』



『本当のサンタは、みんなに幸せを届けに来るんだよ。

物質的なモノじゃないんだ。』



『あっはっはっは。
颯太、すごい真剣な目をしてる!!

可愛い〜〜っっ!!』



『‥‥‥‥。』



『あれ‥‥?!

ごめん‥‥。怒っちゃった‥‥?!』



『知らないっっ。

僕、真剣に話してるのに‥‥‥。』

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