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サンタはもう来ない…

[360]  2008-12-29投稿
私の住む町には初めて通る人は皆、「季節はずれだ」と。
感じる家がある。


春夏秋冬、毎日。

必ず五時を過ぎるとクリスマスイルミネーションが点灯する。

それには深い理由があった。

これは本当にあった事で、私が個人的に追悼の意を込めて、書こうと思いました。



今から二年前の12月、町はにぎわい、クリスマス一色になっていた。

「ダイちゃん今年はサンタさんに何を欲しいか決めたの?早くお願いの手紙書かなきゃね!」と、母は息子に言った。

「うーんとね…えっとね…いっぱい欲しくてまだ決まってないの」 悩んだ息子の顔を見てほほえむ母。


「ママ!パパに相談して決めてもいい?」

「いいわよ!早くしなきゃサンタさん持ってきてくれないよ」


息子はパパの帰りを待ち、相談して、二人で作れるプラモデルに決まった。

息子はサンタさんへ宛てた手紙を書いて枕元において眠っていた

「サンタさんへ。おりこうにします!だからパパと一緒にプラモデルをつくりたいです!お願いします」



そんな息子を見ながら夫婦顔を合わせニコニコして「あなた。プレゼント任せたわよ!忘れないでよね!」

「あぁ!パパサンタがんばるぞ!」


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