魔法使いを目指して
「うわあぁぁあぁあ!」
ここは、帰らずの森と呼ばれる危険な森。
そんな所に、15・6歳くらいの少年が一人、物凄い速さで逃げ回っていた。
「もう来るなってぇぇ!!」
そう言った少年の後ろからは、狼に似ているが、大きさは三倍くらいある生物が、牙を剥き出しにして、追い掛けていた。
「…ハア…ハア…うわッ!」
必死に逃げていた少年だが、木の根っこに足をとられ、転んでしまった。
狼との距離は既に10メートル程。
少年は、根っこから足を外そうと努力するが、慌てているのか、中々外せない。
その間にも、狼はジリジリと距離をつめてくる。
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