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魔法的恋愛関係☆-?〜空中散歩編?

[528]  はにゅう★  2009-01-08投稿
「ミミぃ〜起きろぉ!」と、アリス。ぱしんっ。「はいはい」
「リズ、飛ぶから!」と、アニー。ぱしんっ。「えー…」
それぞれほうきを起こし終わったので、私は窓を開けた。意外と大きい。
窓の外を見て、私はため息をついた。
足場がないから、部屋からほうきに乗って出ないといけない。
「ねっ、早く行こう!」
アリスが窓枠に手をかけて、
「足場がないじゃん」
同じことを言った。
「じゃあ…直接ほうきで出ないといけないのね…」
アニーはちょっと目を伏せる。
と。
「うわ〜外気持ちいぃ〜!ふたりとも早くおいでよ」
「はやっ!」

アリスが言ったとおり、外は気持ち良かった。春の暖かい風が頬をなでて、やっぱり、飛ぶのは気持ちいい、と思わせてくれる。
「ねー、アミぃ」
ピピが突然話しだした。
「なに?」
「寮でちゃっていいの?見つかっても知らないよ。ほうきは悪くないからね」
「そうそう!せっかく休めると思ったのに、かりだされるなんて、全く!ほうきの身にもなってよ」
「まじだるい」
ピピの忠告に、あとのほうき…たしか、ミミとリズが続く。
「でもさ、飛ぶって気持ちいいのよ、やっぱり。ここは魔法学校なんだし、いいじゃない」
アニーがクールにそういった。
「だいたい、あんたたちは飛ぶのが仕事よ。いつまでも怠けてるんじゃないわよ」
「でもさ…」「頑張ってるんだし…」「ちょっとくらい…」
なんだか、いつの間にかほうきたちは息ぴったり。
「ねっ、あたし、この体勢疲れたぁ〜早く行こっ!こっち」

「魔法ってさ、どんなこと習うんだろ?」
飛びながら、アリスが言った。
「魔法って、すごいことできそうだし」
「え?でも、アリスって"こっち"で生まれて育ったんだよね?魔法しらないの?」
私は疑問に思ってきいた。
アリスは首を傾げながら、
「たしかに、あたしも不思議なんだよね〜…なんにも知らなくて」
「いいじゃない。これから学ぶ楽しみがあって。私も、よく知らないけど」
アニーが笑った。すごく魅力的な笑顔。
「ん〜…じゃ、ま」
アリスも笑顔で、
「学校でも、仲良くしてね、ふたりとも!」
そう言った。
私とアニーはまた顔を見合わせると、
「うん!」
しっかり頷いてみせた。

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