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死の旅 1ー終

[429]  レティシア  2009-01-10投稿
買い物を済ませた4人は、明日出発する準備を終え、『ナヤ』に来ていた

―「えっ?あれ酔いざましじゃないの?」
メアリがアクアに聞いた
「ああ…オレが代わりに酔いをうけたんだ」
「酔ってたの?」
「あの量じゃオレは、酔わないさ」
シードラは完全に酔い眠ってしまった
―「そういやぁ、ティアズに聞きたいことがあるんだ」
アクアはティアズに言った
「お?なんだ?」
「昨日お前の戦い見たが、なぜロッドで戦うんだ?」
「お目が高い…あの2人は言わなかった…」
「えっ?理由あるの?」
「もちろん、あるさ…」



――オレは目を覚ました
わからないが、ベッドの上だった
「ティアズ!目を覚ましたのね!」
姉が横にいた



「えっ…」
「村の人、みんなよ…ヴェルも…父さんも母さんも…」
姉は隣村で働いていて無事だった

「うそだ……そんな…あり得ない…」
「ティアズ…」
「もう何もない―――全てがもう――いや…死にたい」

「残念だが駄目なんだ」
黒い長髪の髪に黒いローブさらに黒い杖の男が来た
「不幸か幸か、君は生きてる…不老不死になってだが」
「なに、言ってんだ?」

その魔術士は旅人で偶然隣村に来ていた、名は『ゼロ』と言った

ゼロはティアズに不老不死について話した…永遠的に17であったり、永遠的に死なないことや、仮に肉体がなくなれば魂だけの生き霊になることだとか、どうしても解くなら、呪いを行った者に呪いを解いてもらうか、殺すかとか…



「オレは探します…あいつを」
「止めはしない…だがティアズ?」
ゼロはティアズに尋ねた
「どこにいく気だい?」
「いろいろな町とか…」
「なら『魔法使いの村』に行って『ゼスト』という人を尋ねなさい」
「わかった…ありがとう」

「待て!」
出発仕掛けたティアズをゼロは呼び止めた
「受けとりなさい…私が使っていた相棒だ(棒だけにな)」
ゼロはティアズに黒く長いロッドを渡した

「きみの『死の旅』の成功を祈る」
ゼロは最後にティアズに言った

「オレの『死の旅』の始まりだな」
ティアズはロッドを持って呟き、目的地と全く違う道を歩きだした


――しかし、最終目的地は15年間、変わることはなかった

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