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(仮)消えた男…陰の薄い恋…2

[566]  月の狼  2009-01-12投稿
1.現場検証

轟刑部「やっと着いたか…現場は、ここか!」

牧刑事「かなり酷いですね…刑部、これだけ酷いと時間かかりそうですね…」

轟刑部「いや、そうでもなさそうだ!あっちを見てみろ!」

轟刑部の目線の先には一人の女性が一点を見つめながら立っていた…
周りには、かなり人気の動物園のサルを見るようにギャラリーが集まって騒いでいるのに!
その女性だけがポツリと浮くように立っていた…

牧刑事「あの〜すいません、お話を少し伺いたいのですが…」

その女性はビックリともしないで刑事達が話しを聞きに来るのを待っていたようにも見えた!
それも、そうだ!女性は、この物語りの主人公、伊井 香(イイ カオリ) なのだから!

香「彼は?!彼は?!無事なのですか?!…」

牧刑事「いや…あの…まだ…」

牧刑事はビックリした?!まるで牧刑事の方が怪しい人物に見えるくらい動揺をしていた…

轟刑部「あっ…すいません…我々も今、着いたばかりで、まだ良く分からないのですよ…」
轟刑部「これは失礼…私は警察庁の犯罪課の轟刑部、で、こちらは牧刑事です。」

轟刑部は警察手帳を見せながら言った!
慌てて牧刑事も警察手帳を見せた…

轟刑部「で、あなたは、その彼の知り合い?」

香「あっ!すみません…私は彼とは同じ会社の人間です…でも彼が私を知っているか?どうか?は分かりません…同じ課で仕事はしていますが…彼は人気が有ってエリートでしたから…私は課の中でも影の薄い存在でしたから…」

轟刑部「なるほど!同じ会社の同僚ですな!で、彼が、この事件に関わっていると?まだ事件なのか?事故なのか?分かりませんが…」

香「私も彼が巻き込まれたのか?は分かりませんけど…彼が、このアパートに住んでいるんです!!私は、このアパートの少し先のアパートに住んでます…」

轟刑部「なるほど!彼が、このアパートに住んでいた事は知っていたと…」

と、そこに、お巡りさんが割り込んで来た!

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