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エリザベスドール・THE・FINAL?

[476]  ぐうりんぼ  2009-01-15投稿
 ルークの遺体は、アースルの要請で或る施設に運び込まれていた。

 棺に入れられているルークの体を、セディ・ワトフがヒーリングを施していた。

 周りでは、アースルやジョージが心配そうに見ていた。

「これでよし」

 施しが終わった。

 見ると…

 殆どミイラ状態だったルークの体は元の状態に戻り、顔の表情もふっくらして来た。

 まるで…

 眠っているみたいだ。

 トントン

 誰かがドアをノック。

「ハイ」と返事したアースル。

 ドアを開けて入って来たのは、シェリー・ハイバーである。

 そして、もう1人…

「サァ、入って」

 外にいる連れに声をかけたシェリー。

 彼女の後に入って来た若い女の子を見てジョージの表情が明るくなる。

「キャサリン!」

 女の子はキャサリン・ロバーツである。

 ミイラのように痩せ細っていた体は元に戻り、顔の表情も以前と同じようにふっくらしている。

 聖プレアデス病院での異常な姿が信じられないぐらいだ。

「久しぶりね、ジョージ」

 笑顔で返事したキャサリン。

 言葉づかいも、ハッキリしている。

 ジョージは立ち上がって、キャサリンの傍に歩み寄った。

「病気治ったんだ。
 今は、具合どう?」

「もう、何ともないわ」

「それは良かった。
 でも、不思議だね?
 あれほどヒドい病気だったのにィ」

「セディ婆がヒーリングで治してくれたんだ」

 と、説明するのはアースルである。

「へ? そうなんだ」

 ジョージはセディの方に振り向いた。

「キャサリンの病気を治す事ぐらい、ワケない」

 微笑むセディ。

 流石は一流の霊能者…

 自信たっぷりである。

 キャサリンはルークの傍に歩み寄った。

 その手を取り、話しかける。

「ルーク、ルーク」

 何度もルークに呼びかけるキャサリン。

 勿論…

 ルークは目を覚まさないし、返事はしない。

 震えるような表情で、キャサリンはジョージに振り向く。

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