魔法的恋愛関係☆-?
校舎までは、ずっと桜並木が続いていた。
柔らかいピンクの花びらが優しく揺れて、校舎へ向かう生徒を送り出す。
学園の門…つまりは入口から寮までは近いけど、その寮から校舎まではけっこう距離がある。
私とアニーとアリスは、そのけっこうな距離を一緒に歩いていた。
「なんか…すごい新学期!ってかんじだね」
アリスが、スキップしながら、桜に負けないくらい華やかな笑顔で言った。
「これから、魔法習うんだよね…楽しみ」
私も、笑いながら言った。
「よかったよね、部屋ごとにクラスがわかれるから。少なくとも2人は知ってるわけで」
アニーはクールに言って、スタスタ歩く。
「ほらほら、早く行くよ!」
「わわっ、待って!」
「なんでそんな急ぐのぉ〜」
私たちは、1年生の教室がある2階にいた。ちなみに、中等部と高等部は校舎が別。
そこに張り出された、クラスがかかれたでっかい紙の前は、人がたくさんいて、ざわざわしたうるさい声と、人々の熱で、なんだか頭がクラクラしてきた。
「んもう、これじゃあ前見えないじゃない!見たらさっさとどいてよね」
アニーの怒りは、たくさんの人の声に掻き消された。
どうしよう、と人の中でもがいていると、ふと、アリスが見当たらないことに気付いた。
「アニー、アリスは?」
「あ!なんでいないのかな…きっと、はぐれたんでしょ。これだけ人がいるんだもん。しょうがな――」
「あーっ!2人とも、こっち来て来て!」
言いかけたアニーの言葉に、アリスの声が重なる。同時に、ごった返してる紙の前とはうらはらに、がらんとした8つの教室の前で手招きするアリスが見えた。
「…行こ」
アニーが人を押しのけてずかずか進むから、私は慌てて、小さくなりつつ、人の間をかいくぐって進んでいく。
「あー…疲れた。で、どしたの?」
私の質問に、アリスははきはきと答えた。
「あたしたち、2組だったよ!ちなみに、あの男の子たちも一緒だったよ〜嬉しいなっ」
ちょっとだけ、私は何をきけばいいのか迷う。
「ええと…いつのまに?」
ようやくそれだけ言えた。
「えっと、だって、アニーもアミも、ずぅっと突っ立ってるから、しょうがないなあ、てことで、あたしが前まで行って、見てきてあげたのよ!」
…。
これまで、この2人と生活してきて、性格とかがだいたいわかってきた。
柔らかいピンクの花びらが優しく揺れて、校舎へ向かう生徒を送り出す。
学園の門…つまりは入口から寮までは近いけど、その寮から校舎まではけっこう距離がある。
私とアニーとアリスは、そのけっこうな距離を一緒に歩いていた。
「なんか…すごい新学期!ってかんじだね」
アリスが、スキップしながら、桜に負けないくらい華やかな笑顔で言った。
「これから、魔法習うんだよね…楽しみ」
私も、笑いながら言った。
「よかったよね、部屋ごとにクラスがわかれるから。少なくとも2人は知ってるわけで」
アニーはクールに言って、スタスタ歩く。
「ほらほら、早く行くよ!」
「わわっ、待って!」
「なんでそんな急ぐのぉ〜」
私たちは、1年生の教室がある2階にいた。ちなみに、中等部と高等部は校舎が別。
そこに張り出された、クラスがかかれたでっかい紙の前は、人がたくさんいて、ざわざわしたうるさい声と、人々の熱で、なんだか頭がクラクラしてきた。
「んもう、これじゃあ前見えないじゃない!見たらさっさとどいてよね」
アニーの怒りは、たくさんの人の声に掻き消された。
どうしよう、と人の中でもがいていると、ふと、アリスが見当たらないことに気付いた。
「アニー、アリスは?」
「あ!なんでいないのかな…きっと、はぐれたんでしょ。これだけ人がいるんだもん。しょうがな――」
「あーっ!2人とも、こっち来て来て!」
言いかけたアニーの言葉に、アリスの声が重なる。同時に、ごった返してる紙の前とはうらはらに、がらんとした8つの教室の前で手招きするアリスが見えた。
「…行こ」
アニーが人を押しのけてずかずか進むから、私は慌てて、小さくなりつつ、人の間をかいくぐって進んでいく。
「あー…疲れた。で、どしたの?」
私の質問に、アリスははきはきと答えた。
「あたしたち、2組だったよ!ちなみに、あの男の子たちも一緒だったよ〜嬉しいなっ」
ちょっとだけ、私は何をきけばいいのか迷う。
「ええと…いつのまに?」
ようやくそれだけ言えた。
「えっと、だって、アニーもアミも、ずぅっと突っ立ってるから、しょうがないなあ、てことで、あたしが前まで行って、見てきてあげたのよ!」
…。
これまで、この2人と生活してきて、性格とかがだいたいわかってきた。
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