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○●純+粋な恋●?

[434]  沖田 穂波  2009-01-31投稿
4-? 夏の訪問者

『好きです。』

粋乃のこの言葉が何度も純の中で繰り返される。恋愛にうとい純にとってこれは未知な言葉だ。

『私は,恋と言う物をまだ知らない。』

純は粋乃に言った。

『だから,好きとはどういう感情なのかも分からない。でも‥』

『でも?』

『もし私がそれを知る事が出来たなら,まず一番にあなたであって欲しいです。』

粋乃はそれを静かに聞いていた。

『私のそばに,居てくれませんか?私が,自分の気持ちに気付くまで。』

純はどこかでそれを願っていたのかもしれない。
恋の感情がまだ分からない純は,ただ粋乃にそばにいて欲しいと思った。

粋乃はホッとした様に笑った。

『はい,勿論ですよ。私で良ければ。』

純はそんな粋乃を見て心が満たされるのを感じていた。

○●続く●○

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