咎 2
自分と同じ形をした数十人の個体が武器を持って戦っている。今置かれている状況を聞きたかったが、そういうことはできない状況下であることは何も知らない彼でも理解できた。
何をするでもなく立っていると、今まで戦っていた個体の一人がこちらの存在に気付き向かってきた。身の丈ほどもある長刀を引きずりながら。
持っている長刀で攻撃されるとどうなるかは戦闘を見ていたので分かる。個体が走り出し一気に距離を詰めてきた。振りかざした長刀が妖しく光り振り、下ろされる。彼は戦闘経験がないので当然攻撃の回避、あるいは防御の方法など分かるはずはなかった。しかし、彼は無意識に攻撃を避け、攻撃によってできた隙をついて頭部に渾身の蹴りを入れていた。蹴られた個体の頭部は宙を舞い、胴体は力なく倒れた。
反射の速度で攻撃を避けてさらに反撃するなんてことは通常は出来るはずがない。しかし彼はやった。形容するなら「いつものように」。
他の個体が続々と彼の存在に気付き向かってくる。彼は足元にある長刀を手に取り、戦火の中に消えていった…。
何をするでもなく立っていると、今まで戦っていた個体の一人がこちらの存在に気付き向かってきた。身の丈ほどもある長刀を引きずりながら。
持っている長刀で攻撃されるとどうなるかは戦闘を見ていたので分かる。個体が走り出し一気に距離を詰めてきた。振りかざした長刀が妖しく光り振り、下ろされる。彼は戦闘経験がないので当然攻撃の回避、あるいは防御の方法など分かるはずはなかった。しかし、彼は無意識に攻撃を避け、攻撃によってできた隙をついて頭部に渾身の蹴りを入れていた。蹴られた個体の頭部は宙を舞い、胴体は力なく倒れた。
反射の速度で攻撃を避けてさらに反撃するなんてことは通常は出来るはずがない。しかし彼はやった。形容するなら「いつものように」。
他の個体が続々と彼の存在に気付き向かってくる。彼は足元にある長刀を手に取り、戦火の中に消えていった…。
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