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DREAD 『ヒッチハイカー』

[822]  lime  2009-02-14投稿

一人旅を楽しむ若い女性クレアは、カリフォルニアから東部へと向かっていた。
だが、旅の途中でタイヤはパンクしてしまい、彼女は近くのスタンドへと立ち寄った。そこで、タイヤの修理を始める彼女だったが、修理の最中に突如と不気味な視線を感じる。ふと、車のサイドミラーに目をやると、そこには一人の男が映っている。その男は無表情でクレアを見つめており、どことなく不気味な感じであり彼女の肌には鳥肌が立っていた。
彼女は思わず振り返るがそこには誰もいない‥おかしく思った彼女はスタンドの店員に訪ねるが、店員はそんな男は見ていないし、隠れるにしたってここは見渡すかぎり地平線であり隠れる所なんか何処にもないと言い、店員はその男の存在を否定する。腑に落ちない彼女は何とか修理を終え、スタンドを後にした。そうして、再び地平線をひたすら走り続けるクレアだったが、彼女の視界に突如と道路の先で大きく手を振っている一人の男が飛び込んでくる。彼女は取りあえず車のスピードを緩めその男に近付いたが、彼女は驚愕した‥。
何とその男は先程スタンドで目にした不気味な男だったのだ。それが分かったクレアはすぐにスピードを上げ、その男の横を一気に通り抜けていく。
「はぁ‥はぁ‥何で?」
彼女はそう呟くと、バックミラーを覗いた。やはり流石に追ってくる筈はなく、彼女は胸をなで下ろす。だがしかし、まだ安心は出来なかった。何としばらく走るとあの不気味な男が再び、手を振りながらクレアを待ち受けているのだ。
「キャァァァ!!」
思わず悲鳴をあげた彼女はスピードを上げ、再び男の横を一気に通り抜ける。しかし、それから何度も同様に男に遭遇し、彼女はどんどん心理的に追い詰められていく…。そして、彼女はついにある決心をした。それは、あの不気味な男をひき殺すのだ!そう決めた彼女はスピードを上げ、道路を走り抜ける。そして、やはりその先にはあの男が待ち受けている。しかし、男はさっきまでとは違い、今度は道路の真ん中にいたのだ。彼をひき殺そうと思っている彼女にしてみればそれは好都合であり、そのまま彼女はスピードを緩めず男に突っ込むが、何故か手応えが感じられない…。しかも、そのまま道が続く筈が、その先は何と何時の間にか断崖絶壁になっており、彼女の乗る車はそのまま物凄い勢いで落下していく…。
それを見届けた男は笑みを浮かべ、その場をゆっくりと後にした…。

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