龍虎の目覚め?
………う゛っ………
頭が……いてぇ……
卓也はゆっくり体を起こした。
「卓也!!気がついたのね。」
卓也の横には母親の佐知子が座っていた。
「母さん……なんで……あっ!!」
卓也は一部始終を思い出した。
「お、親父があの長髪野郎に…っ!!…」
卓也は立ち上がろうとしたが足に激痛が走り布団に倒れこんでしまった。
「ぐっ……くっそぉ!!」
あの野郎……俺の蹴りを受け止めて……握力だけで………!!
「俺の蹴りを片手で!?」
卓也は喧嘩は大人にだって負ける気はしなかった。何度も組み手で蹴りで大人を倒したことはある。顔を蹴り気絶させたことだってある……その蹴りを片手で止めたという事実を信じることはできなかった。父親であり師ある重太郎に長髪の男が入れた蹴りも目にも留まらぬ速さだった。
次元が違う……強すぎる。
しかし、そんな男に親父は連れてかれた。
「親父が危ない!!捜さなきゃ!!」
「卓也……」
佐知子がおもむろに口を開いた。
「実は一週間前にお父さんから手紙を手渡されてて、時が来るまで開けるなって……」
佐知子は卓也にすでに封が開いた手紙を渡した。
卓也はそれを読み目を見開いた。
−−−−−−−
母さん、卓也、そして道場生のみんな、迷惑をかけた。すまない。
今回の一件は忘れてくれ。警察には言うな。もうこれ以上何も起こらない。安心してくれ。
俺を捜すことは絶対にするな。俺の事は忘れてくれ。とくに卓也。
道場主は卓也に任せる。卓也、嫌でもやるんだ。
お前は強い。武の神髄を極め極真の道を全うするんだ。
佐知子、皆を頼む。迷惑をかけて本当にすまない。
みんな、すまなかった。
重太郎
−−−−−−
頭が……いてぇ……
卓也はゆっくり体を起こした。
「卓也!!気がついたのね。」
卓也の横には母親の佐知子が座っていた。
「母さん……なんで……あっ!!」
卓也は一部始終を思い出した。
「お、親父があの長髪野郎に…っ!!…」
卓也は立ち上がろうとしたが足に激痛が走り布団に倒れこんでしまった。
「ぐっ……くっそぉ!!」
あの野郎……俺の蹴りを受け止めて……握力だけで………!!
「俺の蹴りを片手で!?」
卓也は喧嘩は大人にだって負ける気はしなかった。何度も組み手で蹴りで大人を倒したことはある。顔を蹴り気絶させたことだってある……その蹴りを片手で止めたという事実を信じることはできなかった。父親であり師ある重太郎に長髪の男が入れた蹴りも目にも留まらぬ速さだった。
次元が違う……強すぎる。
しかし、そんな男に親父は連れてかれた。
「親父が危ない!!捜さなきゃ!!」
「卓也……」
佐知子がおもむろに口を開いた。
「実は一週間前にお父さんから手紙を手渡されてて、時が来るまで開けるなって……」
佐知子は卓也にすでに封が開いた手紙を渡した。
卓也はそれを読み目を見開いた。
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母さん、卓也、そして道場生のみんな、迷惑をかけた。すまない。
今回の一件は忘れてくれ。警察には言うな。もうこれ以上何も起こらない。安心してくれ。
俺を捜すことは絶対にするな。俺の事は忘れてくれ。とくに卓也。
道場主は卓也に任せる。卓也、嫌でもやるんだ。
お前は強い。武の神髄を極め極真の道を全うするんだ。
佐知子、皆を頼む。迷惑をかけて本当にすまない。
みんな、すまなかった。
重太郎
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