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絶対学業3

[633]  七味  2009-02-18投稿
「今、我が国の状態は周知の通り、大変な危機にさらされている。成績低下、これによって日本企業、経済は大きな影響を受け、日本という国はこれから急激に廃れて行くだろう……。このままではいけない、何とかしなければならないのだ。」

菅原先生が、ここまで声を大きくするのは久しぶりだ。

そのせいかクラスの皆は静かにし、先生の話に聞き入っていた。


「そこで、日本政府が1つの決断を下した。新しい教育システム……。
年に6回、定期試験の代わりに、国が日本全ての高等学校に共通問題を配る。それを、君達が解く訳だ。
科目は、英、数、国の3科目。
制限時間は60、80、60分。
そして………。」


クラスの生徒たちは関心を無くしたのか、ざわつき始めた。


「はっ、国の偉い人方が、俺たちを教育してくれるんだとよ、」

「ははっ試験休みの日にまたゲーセン通いすっか!?」


「……そこで、各学校の学年の最下位……10名は……
国が処刑をする事にした……。」



「は………?」


クラスは、静まりかえった。


馬鹿な奴は……国が……殺す?


そうすれば……皆…必死になって勉強する……?



陵の頭の中が真っ白になった。



「これが国が定めた新しい法律……“絶対学業”だ。」


【宣告 続】

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