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最終戦闘少女イザナミ-19

[463]  和洋折衷  2009-02-22投稿
バイスとキースは、大統領執務室に、据え付けられたボイスレコーダーに気を払ったのだ。

これは大統領の言動について、議会等で検証されることもある公的なシステムである。

「キース、以後あらゆる情報が入り、私を特定の方向へと導いてゆくだろう。
合衆国国民が、いや人類全体が『人質』にとられ、この人質がとにかく無事であるために、ただそれだけを念頭におきたい。

ただ、それらの命と引き換えに、アメリカは世界にとって、悪魔と呼ばれることになろう。」

「わかっている。アメリカ大統領は、表の世界の帝王でもある。
我々、表世界の人間には『良き隷属』を選択するしか今は生存する術をしらない。お前はベストな選択をしていると俺は信じる。

ただアメリカ人はまた、これより、おびただしい血を流すことになろう。

悪魔の尖兵として、また利用されることになるのか!私は前途ある若者の血が流されるのは、もう沢山だ。」

「言うなキース。それを唱える者は、大統領でさえ葬られるのだ。
お前は絶対に必要だ。『良き隷属』しか今はない。」

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