(ID:46712) - 携帯小説！(スマートフォン版)

峰崎龍雅を救出するため戦場へ赴いたシェイルと彼女のストライカー『バロンドール』はそこで瀬崎隆也の操るストライカー『ハイペリウォール』と対峙する。
バロンドールは善戦するもハイペリウォールの圧倒的な防御力を前に苦戦を強いられる。
しかし、起死回生に放ったバロンドールの最終攻撃形態『ファイナルイクスプロージョン』を喰らったハイペリウォールは遂に倒れる。
しかし、瀬崎隆也の執念によりハイペリウォールは再び立ち上がる。

ハイペリウォールの両手には小さな黒い球体が形成されていた。
その黒い球体は小さいが周囲の空気を捩曲げていた。

隆也「喰らえぇ！ブラッドサンシャイン！！」

シェイルは苦笑いを浮かべながらただハイペリウォールを見つめるしか無かった。
しかし、ブラッドサンシャインは発動せず黒い球体は収縮していった。

隆也「グォアアアアアアアアアアア」

直後、隆也の断末魔の悲鳴が辺り一面にこだました。
そして、ハイペリウォールの両腕が爆発しその後体の各部が小爆発を起こした。
やがて立つバランスを保てなくなったハイペリウォールは地面に突っ伏した。
その様子を見つめていたシェイルはただ一言、

シェイル「攻撃時に発生する反発エネルギーに機体が耐えられなかったのさ」

と言い残しバロンドールは覚束ない足取りでディア＝パノスのもとへ向かった。

と、その時であった。
突如として空を巨大な影が覆った。
日が沈んだわけでも、積乱雲が発生したわけでもない。
影の正体は巨大な人工建造物であった。
そしてシェイルはこの建造物の正体を知っていた。

シェイル「あれは戦艦『扶桑』じゃないか？この戦闘の増援かい？」

「そう！あれは間違いなく扶桑だ！！しかし、君達の増援等ではない…」

バロンドールの目の前に現れたのは青髪の男ハーツであった。

シェイル「どうゆうことなのさ？あんたら如きが軍の旗艦である扶桑を乗っ取ったとでも？」

ハーツは満面の笑みで答えた。

ハーツ「この世には完全なものなどありはしない…。逆を言えば人間にとって不可能なことなどないとも言える…そうゆう意味ですよ。私は軍部のある人物ととても交流が深いのです…」

次の瞬間、シェイルの表情が急変した。

シェイル「まさか！！？」

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～Stliker～哀編（152)

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