携帯小説!(スマートフォン版)

無音2

[605]  夏蝶  2009-03-06投稿
現場から帰ったあと、久々にあの日のことを思い出していた。初めて奴を追い詰めた日のことだ。現場は薔薇が綺麗なことで有名な公園だった。

「おい!そこで何してる!」
それは、まったくの偶然だった。たまたま通り掛かった公園で、不振な人物に遭遇。例に習い職質をかけようとした。
「ようこそ。私のギャラリーへ。」
黒のロングコートを着た不審者は、深々と一例をした。
「貴方は私の記念すべき最初のお客様です。」
そう言うと、発煙筒を投げた。
「まて!!何処へ行く!」
煙に阻まれ、追うことは叶わなかった。

煙がはれ、男の立っていた場所に立つと、後に残されていたのは、額と薔薇、白い兎。そして、それを抱えた幼い少女だけだった。
《題名 アリス》

あのとき捕まえていたら…。後悔だけが今も残っていた。

感想

感想はありません。

「 夏蝶 」の携帯小説

ミステリの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス