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最終戦闘少女イザナミ-32

[510]  和洋折衷  2009-03-08投稿
奈美が外出すると、数十名の人間が、それぞれ通行人を装っているが、明らかに一般人と違う不自然な動きに気づいていた。

この集団追尾は、追尾対象に気取られず、後を追う、という目的のほか、あえて集団で追尾していることを、追尾対象者に示し、圧力を与える意味もある。
追尾される者が、「国際シンジケートに追われている」などと口走るようになると、次は精神病院へ送られることになる。

裏の機能を持った特定の精神病院では、予め連携された「医療体制」により、このような「対象者」を精神病患者として認定。
鉄格子のついた精神病棟で、拘束されることになる。
この中で行われることは、患者がいくら訴えても精神病のせい、と黙殺される。あとは中で「自殺」しようが「事故死」しようが、真相は明らかにならない。
医療施設を偽装するだけに、収容所より悪質といえる。

奈美は、衛星で見張られている事も知っていた。 逃げ切れない、と思いきや所詮ハイテクを、駆使するのは人間である。

相手が、人間の心理に攻撃を仕掛けるなら、こちらも相手の心理を付くのだ。

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