思い出をトッカータにのせて(第1章4)
…本当に。
私、このクラスにいられて良かった。
私なんかのためにこんなに考えてくれるクラスメイトがいて。
たかが前髪なのに…。
「みんな、ありがと。」
私はちょっと涙目になりながら言った。
「そうだな…。礼!! せっかくだからわかめちゃんヘアーみたく、奇抜な感じにしてやったらどうだ? きっと優子も喜ぶだろう。私が許す。」
…へ?
「じゅんちゃん。確かにゆーこちゃんなら似合うかもしれないけど、さすがに可哀想だよぉ。」
あいちゃん…ちょっとフォローしきれてないよ…。
「マジで!? じゅん、やっていーの!? うちが!? やり〜♪ ゆーこ、ハサミとゴミ箱持って昼休みに集合!!」
…前言撤回!!
みんなもうちょっと私のこと真面目に考えて?!!
前髪って大事だよね!?
〔第1章 完 〕
私、このクラスにいられて良かった。
私なんかのためにこんなに考えてくれるクラスメイトがいて。
たかが前髪なのに…。
「みんな、ありがと。」
私はちょっと涙目になりながら言った。
「そうだな…。礼!! せっかくだからわかめちゃんヘアーみたく、奇抜な感じにしてやったらどうだ? きっと優子も喜ぶだろう。私が許す。」
…へ?
「じゅんちゃん。確かにゆーこちゃんなら似合うかもしれないけど、さすがに可哀想だよぉ。」
あいちゃん…ちょっとフォローしきれてないよ…。
「マジで!? じゅん、やっていーの!? うちが!? やり〜♪ ゆーこ、ハサミとゴミ箱持って昼休みに集合!!」
…前言撤回!!
みんなもうちょっと私のこと真面目に考えて?!!
前髪って大事だよね!?
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