携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> スポーツ >> Push!Push! #18

Push!Push! #18

[484]  ねむしゅー  2009-03-12投稿
それから

相変わらず
選手クラスの練習には行けなかったが

週2回の自主トレ、週1回の基本クラスには
必ず行っていた

同じような日々を数カ月繰り返していたが

不思議とマンネリと感じた事は無かった

それは空手というものに対し
自分は成長してるのか
どこが限界なのか
みんなに追いつけるのか…

未だに何一つ解らなかった

でもそれが楽しかったりもした


「最近、凄く上手になりましたね」

練習後、片波さんが褒めてくれた

まだ敵わないけれど
それなりに良い組ができている

と、自分でも思っていた


今は片波さん以外の、このクラスの人達には

おれが加減をしながらできるくらいになっている

「おれ、試合に出れるでしょうか」

不安げに聞くと

「申込書さえ出せば…」

(たしかに…)

でもおれが聞きたいのは
そういう事じゃなかった

勝てるかどうか

「試合の事は樫宮さんに聞かないと」

片波さんは、自分はよくわからないので

という口調で説明してくれた

その時、その話しは終わったが
おれは諦めきれなかった


しかし思わぬ事があった

いつも通り仕事に行き、休憩中

部長が

「きみ、有給休暇余ってるがどうする?」

「え?有給です?」

「20日休んでも給料出るぞ。はははは」

おれは考えた

練習いける!

「使います」

「じゃぁ希望日書いて、提出しといてくれ」

風邪で休めなくなるが
この数年、風邪などひいていない

早速、選手クラスの練習日に休みを書いて提出した

この不況の時代に、有給あるなんて

少し会社に感謝した

この有給休暇使えるうちに
強くなるしかない

自然と気合いが入る


今日は外回りの仕事がなかったので
会社の近くの食堂に、お昼行った

好きなオカズを取り
開いてる席に座り

食べようとしたその時

「ここいいかなぁ?」

同じ部所の
三宮さんが声をかけてきた

女性に仕事以外で声をかけられたのは
初めてだった

「ど、どうぞ」

どぎまぎしながら返事した

感想

感想はありません。

「 ねむしゅー 」の携帯小説

スポーツの新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス