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残り香2<30>

[634]  na+o+  2009-03-17投稿
僕はメモを拾い、佐緒里を追った。

「砂浜いこうよ俺ちょっと休みたいし」

「分かった、後1日あるしまっいいか」

誰もいない砂浜凄く綺麗で、砂もサラサラで海も澄んでいた。

僕達は波打ち際にすわった。

僕はさっき佐緒里が捨てたメモを広げた。

「佐緒里読んでないよ」

「読まなくても分かる私入学したての時、剛吐と同じクラスで、一緒に学級委員だったんだ。一方的に私が好きになっちゃんだけどね…。剛吐人気あったし、そしたら剛ら告白されて付き合うようになった、けどいつも知らない女の子達といて私不安だった。剛吐と付き合ってるってゆう女の子もいたし、凄くショックで、剛吐にゆっても佐緒里だけに決まってんじゃんって。どうせまた会いたいとかでしょ。もういいよ」

僕は何て言っていいか分からず、ただ 黙ってきいていた。

「それにもうすんだ事だしね」

「えっ」

「私、子供おろしたの‥
剛吐の子…。親も誰も知らない」
佐緒里は大きな溜め息をついた。
「はー。何かスッキリした」

寝転がった佐緒里は笑っていたが涙がでていた。

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