思い出の足跡(21)
次の日はまた残業をして会社を出た。時刻は午後の十一時に差し掛かっていた。゙今日はコンビニ弁当だな゙と思いながら汽車に乗る。
前に美香の姿を見た時刻だったのでもしやと思ったが期待は的外れで、彼女の姿はなかった。僕は思い切って前に彼女が降りた駅で降りて駅周辺を見渡したがやはり彼女の姿は何処にも見当たらなかった。゙まるでストーカーだな゙と自分自に身苦笑した。
それから近くのコンビニに立ち寄った。いつもならすぐ様雑誌コーナーに足を向けるのだが時間が時間なだけに弁当とペットボトルのお茶だけを選びレジに行った。支払いを終えた後コンビニを出た瞬間、コンビニの前を彼女が通り過ぎたのだ。弱冠、迷ったが僕は今しかないと考え後を追って声を掛けた。
「町田美香さん?」
僕の声に振り向いた彼女は最初、驚いた様な顔立ちだったがすぐに微笑み、
「貴士君?」
と、問うてきた。
その彼女の返答に小声で
「うん」
と、答えた。
「久しぶりだね。元気?」
「まぁ、ぼちぼちってとこかな」
と、ぎこちなく返答する。「この辺りに住んでるの?」「いや、ちょっと用事があって。美香はこの辺りに住んでるのかい?」
最初、正直に言おうしたが少し迷ったあげくそこはごまかした。この間とは違って美香は私服姿だった。どうやら友達と食事した帰りらしい。それから少し世間話しを交わし、どうやら僕が気付く前に朝の汽車の中で何度か見掛けた様だった。あの時はたまたま会社の送別会で遅くなったらしい。
「それじゃ、また」
彼女はそう言うとすぐ様、踵を返そうとした。
「あっ、ちょっと待って」
と、呼び止めるとゆっくり振り返った。
「良かったら連絡先教えてくれない」
そう言うと、少し黙ってから
「彼女いるんじゃない?」
と、聞いてきた。僕は、
「いないよ」
と、嘘をついた。
「それじゃ」
と、言って僕達は連絡先を交換した。
美香と別れた後、舞を思い出じこれは浮気になるのかな゙と罪悪感に悩みながら家路を辿った。
前に美香の姿を見た時刻だったのでもしやと思ったが期待は的外れで、彼女の姿はなかった。僕は思い切って前に彼女が降りた駅で降りて駅周辺を見渡したがやはり彼女の姿は何処にも見当たらなかった。゙まるでストーカーだな゙と自分自に身苦笑した。
それから近くのコンビニに立ち寄った。いつもならすぐ様雑誌コーナーに足を向けるのだが時間が時間なだけに弁当とペットボトルのお茶だけを選びレジに行った。支払いを終えた後コンビニを出た瞬間、コンビニの前を彼女が通り過ぎたのだ。弱冠、迷ったが僕は今しかないと考え後を追って声を掛けた。
「町田美香さん?」
僕の声に振り向いた彼女は最初、驚いた様な顔立ちだったがすぐに微笑み、
「貴士君?」
と、問うてきた。
その彼女の返答に小声で
「うん」
と、答えた。
「久しぶりだね。元気?」
「まぁ、ぼちぼちってとこかな」
と、ぎこちなく返答する。「この辺りに住んでるの?」「いや、ちょっと用事があって。美香はこの辺りに住んでるのかい?」
最初、正直に言おうしたが少し迷ったあげくそこはごまかした。この間とは違って美香は私服姿だった。どうやら友達と食事した帰りらしい。それから少し世間話しを交わし、どうやら僕が気付く前に朝の汽車の中で何度か見掛けた様だった。あの時はたまたま会社の送別会で遅くなったらしい。
「それじゃ、また」
彼女はそう言うとすぐ様、踵を返そうとした。
「あっ、ちょっと待って」
と、呼び止めるとゆっくり振り返った。
「良かったら連絡先教えてくれない」
そう言うと、少し黙ってから
「彼女いるんじゃない?」
と、聞いてきた。僕は、
「いないよ」
と、嘘をついた。
「それじゃ」
と、言って僕達は連絡先を交換した。
美香と別れた後、舞を思い出じこれは浮気になるのかな゙と罪悪感に悩みながら家路を辿った。
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