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プレゼント(後)

[777]  キユデヒ  2009-03-23投稿
長老は立ち止まり何やら
ごそごそし始めた…。
そして上を向いた…。
シューっという音と共に
天井の岩が動いた!
するとどうだ!
上から子供のような声が
聞こえて来た!
「明日は2994年、12月4日 だから少し雪を降らせるから…」
長老はそれに対して「はい…。」と答えた…。

僕は怖くなってその場で気を失った…。

そして朝に…。

外に出ようと道を戻った…扉の隙間から雪がちらついているのを見た…。
僕は外に出る術を考えたが結局、出れなかった…。

来た道をまた戻る…。
天井が開いた場所に座りこんだ…。

すると上から
微かに声が…。

「たけるくん…本日、昼から手術だ…難しい手術じゃないから緊張しなくていいから…」
「うん…。」

手術?
僕は天から聞こえる声を
ただただ聞いていた…。

それから町の時間が止まった…。
雪はただただ…。
降り続けた…。

僕は長老に助けてもらい町に戻された…。

雪の為、農作物は
育たず…。
町は静かに雪を待っているからに見えた…。

その日の夜―。

大地震が!
物凄い音!
轟音!

そして
町は燃え盛り!雪は溶けだし炎と大洪水…!
すべて飲み込んで…。
僕は消えた…。






「たける…たける…!」泣きじゃくる婦人…。


「たけるもよく頑張った…医学が進歩しガン、エイズは98%完治する世の中だが進歩したのは病気も同じだな…。」


「たけるが大事にしていたこの箱も入れて火葬してあげましょう…。」

「そうだな…この人類育成箱はたけるにとって宝物だからな…いっしょに燃やしてあげよう…。」

「さようなら…たける…。」





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