思い出の足跡(22)
美香と連絡先を交換してから二週間が過ぎた。あれから電話もメールない状態だった。無論、僕からも連絡してない。メールでもしてみようかと思い切って携帯を手にした時だった。電話がかかってきた。着信の相手は原田だった。
「はい」
「おう、お疲れさん。仕事中か?」
「ああ、残業中だけどどうしたんだ?」
「いや、特に用事があった訳じゃないけどさ…。」
原田が声をつまらす。いつもより小声で地声がかすれていた。
「どうしたんだ?なんか元気ないじゃないか」
「別に元気がないわけじゃ ないけどさ。実は…ちょっと頼みがあって」
「頼み?改まってどうしたんだい?」
「舞ちゃんだっけ。お前彼女いんじゃん」
「ああ」
「彼女とうしてさ、誰か紹介してもらえないかって思ってさ」
原田が小声で言う。
「なんだ、そんな事か」
「そんな事って…。頼めるか」
「わかんないけど聞いてみるよ」
「やっぱ持つべきモノは友だな。恩に着るよ」
原田の声が明るくなった。
「グラマーな娘がタイプだっけ?」
僕が冗談めいて言うと、
「ハハハ。この際、ぜいたくは言わないよ。しいて言えばかわいい娘かな」
゛十分、ぜいたく言ってんじゃん゛
と、突っ込みたいの我慢して゛まぁ、聞いてみるよ゛とだけ言って電話を切った。
会社を出て駅に向かう途中、また携帯電話が鳴った。゛今度は舞かな゛と思いメールを見てみるとなんと美香からだった。内容は゛お疲れ様。今日も一日が無事終わりました。貴士君も何事もなく一日終えたかな?明日もお互い頑張ろうね!おやすみなさい゛
僕は心を踊らして言葉を選びながら返信した。
「はい」
「おう、お疲れさん。仕事中か?」
「ああ、残業中だけどどうしたんだ?」
「いや、特に用事があった訳じゃないけどさ…。」
原田が声をつまらす。いつもより小声で地声がかすれていた。
「どうしたんだ?なんか元気ないじゃないか」
「別に元気がないわけじゃ ないけどさ。実は…ちょっと頼みがあって」
「頼み?改まってどうしたんだい?」
「舞ちゃんだっけ。お前彼女いんじゃん」
「ああ」
「彼女とうしてさ、誰か紹介してもらえないかって思ってさ」
原田が小声で言う。
「なんだ、そんな事か」
「そんな事って…。頼めるか」
「わかんないけど聞いてみるよ」
「やっぱ持つべきモノは友だな。恩に着るよ」
原田の声が明るくなった。
「グラマーな娘がタイプだっけ?」
僕が冗談めいて言うと、
「ハハハ。この際、ぜいたくは言わないよ。しいて言えばかわいい娘かな」
゛十分、ぜいたく言ってんじゃん゛
と、突っ込みたいの我慢して゛まぁ、聞いてみるよ゛とだけ言って電話を切った。
会社を出て駅に向かう途中、また携帯電話が鳴った。゛今度は舞かな゛と思いメールを見てみるとなんと美香からだった。内容は゛お疲れ様。今日も一日が無事終わりました。貴士君も何事もなく一日終えたかな?明日もお互い頑張ろうね!おやすみなさい゛
僕は心を踊らして言葉を選びながら返信した。
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