携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> 思い出の足跡(23)

思い出の足跡(23)

[519]  優風  2009-03-24投稿
「やっぱノルマとかあるんでしょ?達成出来なかったら給料から点引きとか」


ミルクティーを飲み干してから僕が言う。


「ううん、別にそういった強制的な事はないよ。ただ、目標達成する為に皆自分で買ったりはするかな」


ノルマという言葉は−のイメージがあって゛目標゛という言葉を多様化してるそうだ。また、この言葉には自身に達成感を持たす為にも用いられてるらしい。それに加え業績が上がるとプチボーナスや社員旅行等で海外に行けるという体制みたいだ。だから、自分が接客した場合は精算時にレジで自分の社員番号を入力する。これでどれだけ売ったか分かるのだ。



アパレル業界も以前は専門卒を積極的に採用する傾向があったが最近では四大卒も人材確保にも力を入れているらしい。美香は四大卒だ。


「やっぱ世の中、楽な仕事はないね」
「当たり前」


と、コーヒーを口にしてから美香が言った。それから「でも、貴士君の仕事もすごいよね。システムエンジニアだっけ?」
「いや、違うよ。ただのブログラマーなんだ。まぁ、アメリカじゃブログラマーもシステムエンジニアも同じように扱われてるみたいだけどさ」
そう言った後にシステムエンジニアとブログラマーの違いを説明した。



その後、喫茶店を出て二人でウインドウショッピングをして楽しんだ。それから、


「腹、減らない?」
と、聞くと
「そうね。こんな時間だしなんか食べようか」
と、美香もうなづいた。僕達は美香の案内でコジャレたダイニングバーに行った。


「オシャレで落ち着いた店だね」
「時々、ここ友達と利用するんだ」


美香が微笑みながら言う。その後は小学校時代の話しをした。僕が思っていたより美香は僕を嫌っていなかったようだ。逆に僕に嫌われてると思ってたらしい。でも、やっぱり頼りなくは見られていたみたいだ。昔話に花を咲かせながら僕はあの日の事をどう切り出そうか頭の隅で考えていた。

感想

感想はありません。

「 優風 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス