ギャラクシーラリー23
必死の思いが実ったのか、何とか就職が決まった。
とにかく朝から晩まで働いた。
上司の機嫌に付き合い、得意先に頭を下げ、たまの休日は死んだように眠った。
これが社会、これが会社。
そう思った。だから泣き事は言わない。自分自身にツッパリ続ける遼一は、まだ若かった。
両親はこんな思いをして自分を育ててくれたのか。
そう思うと涙が出た。
四度目の転勤先で、運命的な出会いをした。
三十四歳の春だった。
遼一は、初めて本気で恋をした。
相手は同じ勤務先の事務員で、社内でも評判の美人だった。
遼一より十歳も年下だった。
これまでの人生、女と本気で交際した事がなかった遼一は、自分の思いに戸惑った。
しかし、自分の気持ちを相手に正直に、誠実に話した。
相手は、何と遼一を認めてくれ交際する事になった。
二人は1ヶ月後には入籍した。
遼一にとって最高の日々だった。
しかし、蜜月は長くは続かなかった。
3年後、過労とストレスで、遼一が倒れた。
妻の献身的な介護もあって、1ヶ月後には退院できた。
しかし会社の態度は冷たかった。リストラ対象に挙げられたのだ。
こう不景気だと人件費は、真っ先に削減される。
十五年間も会社の為に働いて来たのに、1ヶ月でこれかよ…。
妻と相談し2ヶ月後に退職した。
会社に未練などない。
ただ、妻と子供を守るためすぐにでも仕事を見つけなければ…。
とにかく朝から晩まで働いた。
上司の機嫌に付き合い、得意先に頭を下げ、たまの休日は死んだように眠った。
これが社会、これが会社。
そう思った。だから泣き事は言わない。自分自身にツッパリ続ける遼一は、まだ若かった。
両親はこんな思いをして自分を育ててくれたのか。
そう思うと涙が出た。
四度目の転勤先で、運命的な出会いをした。
三十四歳の春だった。
遼一は、初めて本気で恋をした。
相手は同じ勤務先の事務員で、社内でも評判の美人だった。
遼一より十歳も年下だった。
これまでの人生、女と本気で交際した事がなかった遼一は、自分の思いに戸惑った。
しかし、自分の気持ちを相手に正直に、誠実に話した。
相手は、何と遼一を認めてくれ交際する事になった。
二人は1ヶ月後には入籍した。
遼一にとって最高の日々だった。
しかし、蜜月は長くは続かなかった。
3年後、過労とストレスで、遼一が倒れた。
妻の献身的な介護もあって、1ヶ月後には退院できた。
しかし会社の態度は冷たかった。リストラ対象に挙げられたのだ。
こう不景気だと人件費は、真っ先に削減される。
十五年間も会社の為に働いて来たのに、1ヶ月でこれかよ…。
妻と相談し2ヶ月後に退職した。
会社に未練などない。
ただ、妻と子供を守るためすぐにでも仕事を見つけなければ…。
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