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思い出の足跡

[494]  優風  2009-03-25投稿
次の日も日曜日で休みだった。起床した時間は昼過ぎだ。お酒もあまり飲めないのに格好つけて無理して飲んだ事からグデングデンに酔っぱらってしまった。美香がタクシーを拾った事まで覚えてるがどうやって自分の部屋まで帰ってきたかは記憶がない。出掛けた時の服装のままでベッドに横たわっていた。

自炊するのも面倒だったので近くの定食屋に出向いた。扉を開けると、

「いらっしゃいませ」


と、定員の声が威勢よく店内に響いた。僕はいつものトンカツ定食を頼んだ。


昨日の記憶では、結局聞きそびれてあの日の事は口にしなかった。ただ、恋話しをした所、一年程彼氏はいなくて今は恋愛には興味がなく仕事を優先したいのだと美香は語った。大変な事も色々多いけど仕事が楽しいらしい。婦人服売り場でもMD(マーチャンダイザー)やエリアマネージャー等役職を持つ男性は比較的に多いが最近では仕事の出来る女性はどんどん任される傾向があるという。そういう事も含めて、やりがいも感じるし、誇りを持って仕事に取り込んでいるみたいだ。その変わり他店へ行くと置いてある服がたたまれてなかったらついついたたんで直してしまうという職業病も生まれたらしい。確かに昼間、美香が服をたたんでる姿を何度か見たのを思い出した。


定食屋を出ると僕はレンタルビデオ屋に足を向けた。久しぶりに見たくなった洋画作品があったからだ。その作品とはバリバリ働くキャリア・ウーマンが主人公の映画だ。映画を見てると主人公の女性と美香をどこか重ね合わせてた。映画を見ながら僕の胸の中にだんだん昔の気持ちを思い出し、よみがえってくるのがはっきりとわかった。

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