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思い出の足跡(25)

[541]  優風  2009-03-25投稿
「バーベキューセットとかレジャー用品も安く売ってますよね」
舞が原田に話しかける。
「うん、日用品やその他色々置いてるよ。食料品も置いてあるんだ」

原田はホームセンターに勤めていた。高校を卒業してだからかれこれ七年になる。

今日は原田の要望で女のこを紹介する日だった。正確に言うとその最中だ。舞は原田の希望どうりかわいい娘を連れて来た。専門学校の同級生で名前は゛三河沙希゛。


「そうだ!夏に皆で休みを合わしてキャンプに行こう。ねっ!」


舞が提案して最後に僕の顔を見てきた。僕も、


「うん」


と、うなづいた。原田も


「いいね、行こう」と乗り気だ。


ファミレスを出た後、僕達はボーリング場へと足を運んだ。゛僕と舞゛、゛原田と沙希゛のペアに別れてゲームを始めた。三ゲーム共、゛僕と舞゙のペアが勝った。相変わらず僕は下手だったが舞が点数を稼いだおかげで勝てたのだ。 ボーリングを終えて舞の提案で植物園を訪れた。沙希が植物好きという事を考えての提案だった。


「沙希ちゃんは植物好きなんだ」
「うん、好き。家でも観葉植物置いてるの」
「そうなんだ。うちの店にも置いてるよ、観葉植物」
「そうなの。あっ後、花も好き。パンジーとか好き」
「確かに小さくてかわいいね」
「もうすぐしたら桜が咲くじゃん」
僕の言葉から、
「キャンプの前にお花見行こうよ」


と、舞がはしゃぐように発言する。すると、原田も
「桜見ながらビールいいね。行こう」


と、同意する。沙希は何も言わず黙ってた。
「でも、大分暖かくなったよね」
「そうだな。今年は桜も早く咲くかもな」
「でも、また明日からちょっとの間一月の寒気になるんだって」
「えっ、そうなの?」


と、僕が聞き返すと舞が

「そっ!だから風邪には気をつけてよ、貴士君」


そう言って舞が僕の背中を軽く叩く。


「うん、気をつけるよ。てか、俺の場合風邪より花粉症が心配だな」
「そういやぁ、毎年かかってるよな、貴士は」
「じゃ、お花見行けないじゃん」


と、舞が突っ込む。





時刻を見ると六時を過ぎてたので夕飯を食べる事にした。原田の提案で居酒屋に入った。
居酒屋に入ってから しばらくは大人しく飲んでた原田だったが酒に酔って沙希に絡みだした。地声も余計響かせながら連絡先を交換しようと迫っていた。゛こりゃダメだな゙と僕も舞も顔を見合わせた。




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