サイ=クリア(第1世)
睦月〜終わり〜
睦月の上旬の事だった。近くの公園で彼女のセレナの誕生日プレゼントを持った僕は、胸騒ぎの様なものを感じていた。約束の時間である九時を過ぎたというのに、僕の目の前にいる筈の人がいないのだ。楽しみにし過ぎていた僕は八時にこの公園に来てしまい、近くの電気屋で時間を潰していたのだが、その店も閉まったというのに、セレナの何時もの笑顔が僕の前には無いのだ。本来なら既に十回以上は鳴っている筈の僕のポケベルが一度も鳴ってないなんて信じたくない、きっと僕の時計がおかしいんだと必死に願っていた。でも全ては現実で、次の日まで待ってもセレナは来なかった…。
僕のポケベルが鳴ったのは三週間後の事だった。発信者はセレナだったけど、内容は僕にとって死ぬよりも辛いものだった。
「0249(ゼロニシタイ)」
僕は何度もその四文字を読み返した。そうすれば嘘になると本気で考えていたんだ…。
睦月の上旬の事だった。近くの公園で彼女のセレナの誕生日プレゼントを持った僕は、胸騒ぎの様なものを感じていた。約束の時間である九時を過ぎたというのに、僕の目の前にいる筈の人がいないのだ。楽しみにし過ぎていた僕は八時にこの公園に来てしまい、近くの電気屋で時間を潰していたのだが、その店も閉まったというのに、セレナの何時もの笑顔が僕の前には無いのだ。本来なら既に十回以上は鳴っている筈の僕のポケベルが一度も鳴ってないなんて信じたくない、きっと僕の時計がおかしいんだと必死に願っていた。でも全ては現実で、次の日まで待ってもセレナは来なかった…。
僕のポケベルが鳴ったのは三週間後の事だった。発信者はセレナだったけど、内容は僕にとって死ぬよりも辛いものだった。
「0249(ゼロニシタイ)」
僕は何度もその四文字を読み返した。そうすれば嘘になると本気で考えていたんだ…。
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