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メガネ 完結

[732]  2009-03-29投稿
剛「イッテ〜〜!!恥ず…」
隣で悟が笑っている。
剛「笑うなよ!」
俺は立とうとしたが視界がぼんやりしている。そこで俺は自分のメガネが無いことに気ずいた。
剛「悟、頼む!俺のメガネ拾ってくんね?」
悟「お前それが人に物を頼む態度かよ!?」
と言いながらも悟は俺のメガネを拾って渡してくれた。
剛「おっ、サンキュー♪さっすが悟!」
悟「それよりお前メガネ…。」
悟に言われて最初は何のことかわからなかったがメガネをかけてみると…
剛「げっっっ!!マジかよ!!」
俺のメガネは割れていた。どうやら吹っ飛んでどこかかたいところにぶつかってしまったらしい。
剛「参ったなぁ………これけっこう最近買ったやつなのに…割れたメガネかけるの恥ずいしなぁ…でもメガネかけないと全然見えねぇんだよなぁ…」
悟「ここら辺メガネ屋みたいなトコあったかなぁ?」
すると、どこからか声が聞こえてきた。
「あんた、何かお困りかい?」
辺りを見回すと道の片隅に座り込んでいるじいさんがいた。
剛「あっ、メガネ割れちゃってぇ…」
じ「ちょうどええ!メガネならこれがあるぞ!」
そう言ってじいさんは後ろの段ボール箱からひとつの何の変哲もないメガネを取り出した。
剛「いくらですか?」
じ「そうじゃなぁ〜じゃあ二千円でどうじゃ?」
俺は少し迷った。だが買うことにした。
じ「マイド!」
俺はそのメガネを直ぐさまかけた。俺は信じられない光景を目にし、腰を抜かした。そこには崩れた建物、もがき苦しむ人達が写っていた。俺は怖くなり、メガネを投げ捨てた。
悟「どうした剛!?」
剛「いや、何でもない…俺やっぱこっちかけるよ。」
そう言って割れたメガネをかけゆっくり立ってから、じいさんの方をみようとしたその時だった。
とてつもない揺れが起こった。大地震だ。俺は地面にはいつくばって揺れがおさまるのを待った。
揺れがおさまった。そして辺りを見回すと俺はめを疑った。
剛「………う…そ……だろ?」
そこにはあのメガネをかけたときに見たのと同じ光景があった………終

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