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保健室物語?

[680]  弥生姫  2009-03-31投稿

【保健室物語?】(完結)


ある日、担任の教師に
呼び出された。

「なぁ○○、K大学法学部に、指定校推薦で行ってみるか?」


指定校推薦とは
校長の推薦であるため
70〜90%の確率で
大学に合格できるシステム。

私は、3年間の無遅刻と
徐々に上がった成績が、
評価されたらしい。



「…どうや?行きたいんやろ?K大学…」

『…はい、お願いします』


「じゃあ、K大学に書類を送ろ。面接、頑張りや」


『はい』




保健室の先生に
そのことを話すと

本当に喜んでくれた。


私は彼に 合格通知 を見せたかった。


だけど─…





『て、転勤──…?』



突然の転勤。

私が面接などで休んでいる間に
ほかの高校に移ったらしい。


皮肉にも
その1週間後に

合格通知 が届いた。


++


それから、1ヶ月経った今…

私は、《あの日、彼がいなかったら、今の私は絶対いない》と、心から思う。



だから、言わせて…。



先生、ありがとう。

私、幸せだよ。



────

あの日の保健室での出来事…

左手首の傷のように
一生、消えない

私の宝物───…。

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