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ギャラクシーラリー31

[400]  フェイ  2009-04-01投稿
「確かに…」遼一は素直に認めた。

急に真顔になった遼一を見て桃子はちょっと引いた。
「俺は今までの人生、選択しなきゃいけない場面では、必ず、損をしないと思う方を選んできた」

美穂は共感する。自分もそうだからだ。

「でも、実際は、損しても、自分のやりたい方を選んだ方がやりがいがあるし、後悔も小さいと思うんだ」
遼一は語った。

やらずに後悔するよりやって後悔した方が良いと言う事か…。

確かに、何故かいつも自分は損してばかりいる、と美穂は思っていた。

しかし、それは摩擦を恐れるあまり、無難な選択をしていた自分に問題があったのか。

そして、遼一はそれに気付いていながら苦しんでいたのか…。

歳をとれば誰でも気付く事なのか…。少なくともセクハラ課長は、そんな風には見えなかった。

美穂は遼一がますます好きになった。

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