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ボクのあだ名はコアラ君(1-2)

[670]  優風  2009-04-05投稿
休み時間、きゅうりに二人で問うたが“へへっ、秘密、秘密”と言うだけで教えてくれぬまま放課後を迎えた。


帰り道、きゅうりについてぞうき林の中へ大豆一緒に付いて行く。きゅうりは顔を紅潮させていた。


ぞうき林の中に入るとボク逹は会話をやめ黙ったまま突き進んでいたがとうとう大豆がしびれを切らし、「おい!どこまで行くんだよ」
と、ぶっきらぼうに言い放った。
「もうちょい奥だよ」
きゅうりはニヤニヤしながら答える。ボクも、
「いい加減教えてくれよ」
と、言ってみた。きゅうりは立ち止まり少しうつむき黙っていたが決心したようにボク逹二人を見比べて言った。
「お前逹、おっぱい見た事あるか?」
「えっ、おっぱい?」
ボクと大豆は顔を見合わせた。そして、
「母ちゃんのならあるけど…。」
「ばか、母ちゃんじゃなくて若い人のだよ」
きゅうりがちょっと怒ったように言った。
「ある訳ないじゃん、なぁ」ボクが大豆の顔を見る。
「おっぱいがどうしたんだよ。エロ本でも落ちてたか?」
そのまさかと言わんばかりにきゅうりはほくそ笑んでうなづいた。
「えっマジで、ウソ!?」
ボクと大豆は感嘆な声を上げた。
「ウソなもんか。マジで、マジで」
母親の胸は何度も見た事ある。もう小学五年生だからさすがに一緒にお風呂なんてのはないが母親は脱衣室でも戸を閉めずに平気で裸ニヤニヤなる。だから、別に見たくなくても目にする事があるのだ。
「もう少し行ったとこに二冊落ちてんだ」
さすがにこの年になると異性の体に興味がない訳じゃない。確かにクラスでも胸の大きい子もいる。気づいたらボク逹は駆け出していた。

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