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思い出の足跡(28)

[685]  優風  2009-04-16投稿
「繰り返します。ご注文はカレーうどんと月見うどん、以上でよろしいでしょうか?」
「はい」
そう言うと店員は踵を返し厨房へと入って行った。僕はカレーが食べたかった事もあってカレーうどんを注文した。
「前に友達と来たんだけどここのうどん本当に美味しいよ」
「ふぅん、そうなの。最近じゃ、近所のセルフのうどん屋にしか行ってないからこういった店に来るのは久々だな」
「ここ、最近セルフのうどん屋けっこう増えたよね」
「確かにここ何年間で多く見られるようになったよな。でも、セルフのうどんもけっこう美味しいけどね」
「きっと、ここのうどん食べたら今の発言が百八十度変わると思うよ」
「えらい絶賛するね。そんなに美味しいの?」
「うん、かなり美味しい。セルフより美味しいのは確実!絶対間違いないよ」
自信を持った顔つきで目を輝かせながら美香は言った。

それから話題のうどんが運ばれてきた。僕は一度、はしでかき回してからうどんを口にした。
「どう?」
美香が興味津々と言った感じで問うてきた。
「うまい!」
「でしょ!」
と、美香もしてやったりといった面持ちで僕を見る。確かに美香が絶賛しただけあって確かに味はセルフのうどんと比べて遥かに美味しかった。
「よく友達と色んな店に行ってるの?」
「以前はよく行ってたよ。最近は基本ひきこもりがちかな。誘われたら遠出する時もあるけど」
「働きだしたら仕事で忙しくなってプライベートの時間も削られるもんな」
「そっ!なんか時間に追われて一日があっという間に終わる感じ」
僕の言った言葉に美香も同調した。


うどん屋を出てからはCDを借りる為、“MISAkA"というレンタルショップ店に足を運んだ。
「あっ、このバンド好き!」美香はCDを手に取りまじまじとジャケットを見てた。四人の男性達がそれぞれのポーズで並んで立って写っていた。最近の音楽についてはそんなにうとい方ではなかったが、そのバンドを僕は知らなかった。
「けっこう人気あるの、そのバンド?」
「最近、メジャーデビューしたんだけどずっと前からファンだったの。ほら、“金子孝之”が出てる車のCMで流れてる曲がこの人達のメジャーデビュー曲なの!」
美香の話しによるとバンド名は“The root harety"といって北海道出身の四人組のバンドらしい。僕達はCDを借りてまた車を走らせた。高速道路に入ってから僕は一気にスピードを上げた。

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