思い出の足跡(30)
サービスエリアを出てから二十分程してから高速道路を降りた。それからカーナビに目的地を入力し、カーナビの指示に従い運転を続けた。
「もう少しで着くから」
僕が美香の方を見て言った。美香も“うん”と言って小さく頷いた。
しばらく走ると海岸線に出た。目的地まで後、少しというところで花火が打ち上げられた。僕はしくじったと思った。僕が目的地としてたのは雑誌に掲載されていた海岸だった。今日は昼からイベントが行われていたのだ。そして、午後の九時より花火が上がると書かれていた。本当は花火が上がる前に目的の海岸に着きたかったのだが美香が車から見た花火に感激した様子だった事から“まぁ、ギリギリセーフかな”と思い直す事にした。
駐車場に車を停めて海岸の方へと足を進めた。美香はヒールの高い“パンプス"と呼ばれる靴をはいていたので少し歩きにくそうだった。出店等も出ていた事もあり人波が出来ていてまるで夏祭りの模様だった。。僕は少し迷ったが美香の手をとり美香に歩幅を合わして歩いた。
海岸の方へ行くとこれまたたくさんの人逹が集まっていた。その中にはカップルも多く見られた。多分、僕同様雑誌を見て来たのだろう。花火が次々と打ち上げられていく。それを見て美香は、
「綺麗」
と、うっとりした顔つきで眺めていた。それを見て僕は“来て良かった"と心からそう思った。
花火を見終わった後、出店の方へ足を向けた。
「なんか食べる?」
僕がそう聞くと、美香は首を横に振り、
「いい。さっき食べたうどんでお腹一杯だから」
と、言った。僕もそんなに腹はすいてなかったが焼きトウモロコシが美味しそうだったから買った。子供の頃からトウモロコシは大好きだった。トウモロコシを食べる僕を見て、
「おいしい?」
と、笑顔を見せながら聞いてきた。
「うん、めっちゃうまい。美香もちょっと食ってみなよ」
そう言ってトウモロコシを美香に渡すと、“じゃ、お言葉に甘えて"と言ってトウモロコシを一口かじった。
「おいしい」
「だろ!」
そう言うと美香は繋いでた僕の手をギュッと強く握りしめた。
「もう少しで着くから」
僕が美香の方を見て言った。美香も“うん”と言って小さく頷いた。
しばらく走ると海岸線に出た。目的地まで後、少しというところで花火が打ち上げられた。僕はしくじったと思った。僕が目的地としてたのは雑誌に掲載されていた海岸だった。今日は昼からイベントが行われていたのだ。そして、午後の九時より花火が上がると書かれていた。本当は花火が上がる前に目的の海岸に着きたかったのだが美香が車から見た花火に感激した様子だった事から“まぁ、ギリギリセーフかな”と思い直す事にした。
駐車場に車を停めて海岸の方へと足を進めた。美香はヒールの高い“パンプス"と呼ばれる靴をはいていたので少し歩きにくそうだった。出店等も出ていた事もあり人波が出来ていてまるで夏祭りの模様だった。。僕は少し迷ったが美香の手をとり美香に歩幅を合わして歩いた。
海岸の方へ行くとこれまたたくさんの人逹が集まっていた。その中にはカップルも多く見られた。多分、僕同様雑誌を見て来たのだろう。花火が次々と打ち上げられていく。それを見て美香は、
「綺麗」
と、うっとりした顔つきで眺めていた。それを見て僕は“来て良かった"と心からそう思った。
花火を見終わった後、出店の方へ足を向けた。
「なんか食べる?」
僕がそう聞くと、美香は首を横に振り、
「いい。さっき食べたうどんでお腹一杯だから」
と、言った。僕もそんなに腹はすいてなかったが焼きトウモロコシが美味しそうだったから買った。子供の頃からトウモロコシは大好きだった。トウモロコシを食べる僕を見て、
「おいしい?」
と、笑顔を見せながら聞いてきた。
「うん、めっちゃうまい。美香もちょっと食ってみなよ」
そう言ってトウモロコシを美香に渡すと、“じゃ、お言葉に甘えて"と言ってトウモロコシを一口かじった。
「おいしい」
「だろ!」
そう言うと美香は繋いでた僕の手をギュッと強く握りしめた。
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