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思い出の足跡(32)

[541]  優風  2009-04-18投稿
高速道路を降りてからも美香の海外へ旅行に行った思い出話しは続いた。

「博物館なんて一日じゃ周りきれない程、すっごく広いの。しかも、入場は無料だし」

美香が少女のようにはしゃぐように語る。花火によるものだろうか?少し興奮気味だ。

「後、ロンドンって言ったら二階建ての赤いバスが印象的だよね」
「あっ、うんロンドンバスね。ロンドンバスにも最初に行った時に乗ったよ」
「大体それで移動してたの?」
「一日乗車券ってのがあってパスにも地下鉄にも使えるの。だから、それを買ってバスだけじゃなく地下鉄も利用したよ。ロンドンは交通の便は結構、融通が聞くよ」

ロンドンバスの正式名は“ダブルデッカー”と言って運転席と客室は仕切られており、車掌が乗務しツーマンで運行されていて扉はなくオープンデッキである。また、地下鉄は円筒状の形から“通称“チューブ”と呼ばれている。

「地下鉄は日本の車両に比べて狭かったな。後、つり革だけじゃなくて輪の部分が玉になってるつり玉ってのも一つの特徴じゃないかな」
「そんなのがあるんだ。つり玉ね。後、ロンドンと言えばノッティング・ヒルには行かなかったの?」

一九九九年に製作された“ヒュー・グラント”演じる冴えないバツイチの書店主と“ジュリア・ロバーツ”演じるハリウッド女優の恋愛を描いた“ノッティングヒルの恋人"という作品がありその物語の舞台となったのがロンドンの都市ノッティング・ヒルだ。この作品は今、現在も非常に人気の高いラブ・ストーリー映画だ。ただ、上映された直後は“ローマの休日”を盗作した等といったバッシングの声もあったが僕は“ローマの休日”共々、この“ノッティングヒルの恋人”が好きだ。

「ノッティング・ヒルには行かなかったな。“ヒュー・グラント"が演じた“ウィリアム"が住んでた家の青いドアは実際あったけど見物人が多い事やペンキを剥がして持っていく人もいたから家主が嫌気をさして売ったらしいよ」
「オークションかけて売ったんだよね、確か。それとさ、ロンドンは夜の十時でも明るいって聞いた事があるけど本当?」
「うん、明るかったよ。“ロンドン・アイ”を降りてから“ウェスト・ミンスターブリッジ"から見た夕日がとても綺麗だった」

目を細めながら懐かしむ様子で美香は思い出を語った。

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