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僕らの死ぬ場所【1】

[334]  空乃  2009-04-18投稿
「あ゛ー」

赤く染まった友人を目の前にして、こんな声を出した自分に笑いが込み上げてきた。
少し離れたところに腕も転がってるし。

「バカだな。お前」

しゃがんで顔を覗き込むと、##NAME2##に睨まれた気がした。

「本当バカだ」

だから俺も負けじと睨み返してやった。

でもやっぱり口はまだ笑ったまま。

「来いって言ったのテメーのほうだろ」

あ゛ー。なんか一人で喋ってて空しくなってきた。

「何勝手に死んでんだよ」

冷たくなっているはずの##NAME2##の頬を水が伝った。

‥‥涙?

「あぁ、違う。死体が泣く訳ないじゃん」

自分の頬を擦った手の甲を見ると、涙と涙で取れた返り血が付いていた。

「泣いてんの俺かよ‥」


  バアァン

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