僕らの死ぬ場所【2】
俺はその場に倒れた。
倒れたのとほぼ同時に足音が遠ざかっていくのが聞こえたため、俺の口からは溜息が漏れた。
「‥最悪」
顔の前にもってきた自分の手が鮮血で染まっていた。
「あ゛ー、ゲホゲホッ。この前のこと‥訂正してやるよ」
咳と一緒に俺は血を吐いた。
あ〜ぁ、この服お気に入りだったのに。
目の前が霞んできて、俺は##NAME2##の隣に体を引きずった。
「お前とゲハッ、死ぬのも‥悪くない‥か‥‥も‥な‥‥」
##NAME2##に微笑んだのが最後、俺は何も見えなくなった。
「なぁ##NAME1##」
「ん?」
急に声をかけられて、俺はどこを見ているでもない視線を##NAME2##に向けた。
「選べるとしたらさ、お前はどこで死にたい?」
本から目を離さないまま、あまりに似合わないことを言い出したので、俺は思わず吹き出してしまった。
「何だよ、急に」
笑っている俺を本から顔を上げた##NAME2##が睨んだ。
「で、どうなんだよ!」
「あ゛ー、そうだなぁ‥」
窓から見た空は、いつも以上に真っ青に見えた。
「やっぱ景色の綺麗なとこで‥だな」
考えてた訳でもないけど、そう思った。
「ん〜、じゃあ俺もそれがいいかな」
##NAME2##は本にしおりを挟むと、ほぼ放り投げるように机の上に置いた。
「うんと長生きして、孫にでも連れて行ってもらいたいな」
ガキみたいに笑ってそう言う##NAME2##に俺は「フーン」とだけ答えた。
「俺はさっさと死にたいかも」
「なんでさ!」
「別に、長く生きたくないだけ」
今度は##NAME2##が「フーン」と不思議そうに言った。
「あ゛ー、てかお前とだけは死にたくないな」
「何だよそれ!」
「だってお前、長生きすんだろ?」
俺はお前と一緒に死ぬ気も、ましてお前より長生きする気もないんだよ。
END
倒れたのとほぼ同時に足音が遠ざかっていくのが聞こえたため、俺の口からは溜息が漏れた。
「‥最悪」
顔の前にもってきた自分の手が鮮血で染まっていた。
「あ゛ー、ゲホゲホッ。この前のこと‥訂正してやるよ」
咳と一緒に俺は血を吐いた。
あ〜ぁ、この服お気に入りだったのに。
目の前が霞んできて、俺は##NAME2##の隣に体を引きずった。
「お前とゲハッ、死ぬのも‥悪くない‥か‥‥も‥な‥‥」
##NAME2##に微笑んだのが最後、俺は何も見えなくなった。
「なぁ##NAME1##」
「ん?」
急に声をかけられて、俺はどこを見ているでもない視線を##NAME2##に向けた。
「選べるとしたらさ、お前はどこで死にたい?」
本から目を離さないまま、あまりに似合わないことを言い出したので、俺は思わず吹き出してしまった。
「何だよ、急に」
笑っている俺を本から顔を上げた##NAME2##が睨んだ。
「で、どうなんだよ!」
「あ゛ー、そうだなぁ‥」
窓から見た空は、いつも以上に真っ青に見えた。
「やっぱ景色の綺麗なとこで‥だな」
考えてた訳でもないけど、そう思った。
「ん〜、じゃあ俺もそれがいいかな」
##NAME2##は本にしおりを挟むと、ほぼ放り投げるように机の上に置いた。
「うんと長生きして、孫にでも連れて行ってもらいたいな」
ガキみたいに笑ってそう言う##NAME2##に俺は「フーン」とだけ答えた。
「俺はさっさと死にたいかも」
「なんでさ!」
「別に、長く生きたくないだけ」
今度は##NAME2##が「フーン」と不思議そうに言った。
「あ゛ー、てかお前とだけは死にたくないな」
「何だよそれ!」
「だってお前、長生きすんだろ?」
俺はお前と一緒に死ぬ気も、ましてお前より長生きする気もないんだよ。
END
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