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君からの手紙?

[639]  YOSI  2009-04-18投稿
午後19時半、夜のアルバイトに仕事を引き継いで、休憩室で、明日の仕事のメモを書いている勇一のところに、レジを担当している新井和枝が話しかけた。
「あっ!お疲れ様です。もう仕事終了ですか?」
「お疲れ様〜。明日休みだから、やっといてもらうことを書いたら仕事終了だよ」
「あ、じゃあ、この後飲みに行きませんか?私も明日休みだし」
和枝は、勇一や正の6年後輩である。
チェーン店であるこの会社の別の店で、和枝が新入社員の時に助けてもらい、勇一の優しさに思いを寄せていた。
再び同じ店になった時に勇一が独身だったら、アタックしようと思っていた。
(…ど、どうしよう。ついに言ってしまった。ここまで、6年もかかってしまった。いろんな人の誘いを断って、やっと言えた。ど、どうなんだろう?)
和枝の心中は平穏ではなかったが、勇一は申し訳ないと思いながらも、冷静に言った。
「ごめんね。せっかくの、お誘い嬉しいんだけど、ちょっと先約とゆうか、大事な用事があって…また今度みんなで飲もうか?」
「そ、そうですね〜。でも、2人で飲めると嬉しいです。仕事の相談とかもしたいし…」
「わかった。今日は本当にごめんね」
「いえ。急にすみません。ちなみに先約って女性ですか?男性ですか?」
「男性だけど。ちょっと昔の思い出話しをね。え…なんでそんなこと?」
(荒木さん鈍いな〜。私、随分積極的なんだけどな。それとも、迷惑だったのかな)…と思いつつも、和枝は「いえ、全然深い意味ないですよ〜。じゃあ今度約束ですよ〜」
「うん。お疲れ様です。」
和枝は少し名残惜しそうに帰っていった。

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