携帯小説!(スマートフォン版)

トップページ >> 恋愛 >> いつかまた信じられる日まで?

いつかまた信じられる日まで?

[460]  夏姫  2009-04-22投稿
翌日。

私はいつもと同じように、優司からの電話を待っていた。

でも、その日はかかって来なかった。

(優司…。一体どうしたんだろう。何も言わなかったのに…)

だが、今は新入生の仮入期間。

あっちもその対応に追われているのだろう、と思った。

(まぁ、こんな時期だしね。)

そう甘く考えていた。


さらに二日たった。

だが、優司からの連絡はいっこうに無かった。

さすがの私も不安になってきた。
(何で。…優司)

明日こそは、と待ってみるものの、かかってくる気配はない。

ついに我慢できなくなって、優司の友達に聞いてみた。

〈優司が何でかけて来ないか分かる?〉

《何か、春季大会あるからって言ってたよ。来週じゃね?》

その返事がきた時、またかと内心思った。

いつだってそうだ。

周りの人には話してるくせに、私には何も教えてくれない。

はっきり言って、私は彼女じゃないような気がする。

何も知らないのに、彼女って言えるのかな?


それからは、はっきり言ってよく覚えていない。

ただ、どうしようもなく苦しかった。

優司がいないだけで、私は私でなくなるんだなぁと、ぼんやりした頭で考えた。

(私、一体どうしたらいいんだろう…)

私は、優司が大好きだった。

だからこそ、早くかけてきて欲しかった。

光のささない暗闇の中で、一人もがいていた。


優司は結局、かけてこなかった。

感想

感想はありません。

「 夏姫 」の携帯小説

恋愛の新着携帯小説

利用規約 - サイトマップ - 運営団体
© TagajoTown 管理人のメールアドレス