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七つ目の七不思議

[822]  彩茶  2009-04-27投稿
放課後の静まり返った図書室の中を1人の女子生徒が足音を響かせながら歩いていた。
彼女は教室の一番奥の本棚の前で立ち止まると、一冊の本を取り出してページをめくった。
そして、あるページを開くと、ページを破り、折りたたんでポケットに入れた。
「これくらいの復讐…許されるでしょ…?」
彼女は本を元に戻すと、図書室を後にした。

「おはよ〜!」
月島 桜(つきしま さくら)が教室に入ると、隣の席の広末 知香(ひろすえ ともか)が振り返った。「おはよー、桜ちゃん」知香は人がよく、桜とはいい親友同士になれそうなのだが…。
「知香!こっち来なよ!」
知香が声のする方を見ると、佐々木 愛子(ささき あいこ)が2人の方を不機嫌そうに見ていた。愛子は知香と親友だが、そう思っているのは愛子だけで、他の人と仲良くするだけで、すぐ機嫌を悪くする愛子が知香は正直苦手だった。しかし、愛子はクラスのボス的な存在のため、目をつけられないためには仲良くするしかなかった。
「はぁ…ごめん桜ちゃん…行ってくるよ…」
「うん…じゃあね…」
知香はため息まじりにつぶやくと、愛子のもとに歩いていった。
そこに、教室のドアが開き、高橋 美映(たかはし みえ)が入ってきた。

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