セピアカラー(53)
・矢島には順調と言ったが美香から届いたメールを見ると何かに悩んでいるような感じに思えた。心配になった僕は“今日、アパートに行ったらダメか?”とメールで問うと“いいよ”と返事が届いたので仕事が終わってから会う約束を交わした。
・美香の事を考えたら仕事に集中できなかった。残業を終えるとすぐ様、美香のアパートへと足を運んだ。アパートに着きインターホンを押すと少ししてからドアが開き美香が顔を見せた。僕の顔を見るまで何かに怯えた風な面持ちだったが僕の姿を見て安堵感を覚えたらしく、
「いらっしゃい」
と、笑顔を見せていつもの様子で出迎えた。
「お腹空いてるでしょ?クリームシチュー作ったんだ」
そう言ってガスコンロに火を灯しシシューを温め直して食事の支度を始めた。
「もしかして何も食べずに待ってたの?」
僕が問うと“うん”と笑顔で頷いてテーブルにシチューとサラダを運んできた。
「先に食べてても良かったのに」
「一緒に食べようって思って。でも、正直待ちくたびれてお腹すいちゃった」
自分のお腹を軽く“ポンポン”と叩いてテーブルの前に座り二人で食事を始めた。
「昨日、仕事終わってからメール送ったじゃん。すぐに返事きたけどその後に送ったメールには反応がなかったけどもう寝てた?」
いつもは出勤前には必ずメールをくれる。だけど、今日メールが届いたのは昼食後という事も気になったので問うてみた。美香は食事をする手を止め、口を閉じたまま何も言わなかったが覚悟を決めたかのように“ストーカーの被害にあってるの”と不安の色に染まった面持ちで僕を見て言った。
・美香の事を考えたら仕事に集中できなかった。残業を終えるとすぐ様、美香のアパートへと足を運んだ。アパートに着きインターホンを押すと少ししてからドアが開き美香が顔を見せた。僕の顔を見るまで何かに怯えた風な面持ちだったが僕の姿を見て安堵感を覚えたらしく、
「いらっしゃい」
と、笑顔を見せていつもの様子で出迎えた。
「お腹空いてるでしょ?クリームシチュー作ったんだ」
そう言ってガスコンロに火を灯しシシューを温め直して食事の支度を始めた。
「もしかして何も食べずに待ってたの?」
僕が問うと“うん”と笑顔で頷いてテーブルにシチューとサラダを運んできた。
「先に食べてても良かったのに」
「一緒に食べようって思って。でも、正直待ちくたびれてお腹すいちゃった」
自分のお腹を軽く“ポンポン”と叩いてテーブルの前に座り二人で食事を始めた。
「昨日、仕事終わってからメール送ったじゃん。すぐに返事きたけどその後に送ったメールには反応がなかったけどもう寝てた?」
いつもは出勤前には必ずメールをくれる。だけど、今日メールが届いたのは昼食後という事も気になったので問うてみた。美香は食事をする手を止め、口を閉じたまま何も言わなかったが覚悟を決めたかのように“ストーカーの被害にあってるの”と不安の色に染まった面持ちで僕を見て言った。
感想
感想はありません。