好きと言えなくて…(13)
・カラオケもしてケーキを食べた事から皆、最高潮にテンションが上がっていた。
「もう夕方だ。なんか今日時間がたつの早く感じたね」
「うん、あっという間って感じだったよね。学校にいる時はもっと遅く感じるのに」
「そうだよね。普段ならもう下校の時刻だもんね」
楽しい時間を過ごせたせいかものすごく時間がたつのがとても早く感じた。外は日が沈み夕闇が迫ってた。
・「じゃ、お開きにする前に最後に暴露ゲームしよっか」
「暴露ゲームって?」
僕が聞き返すと加奈は、
「最初に皆で暴露するテーマを決めておいて割りばしゲームで当たりを引いた人がその与えられた秘密のテーマを暴露するの」
なんでもないと言った面持ちで淡々と加奈は説明した。
「要するに秘密ばらしだろ。やだよ、俺」
「面白そうじゃん、やろうよ」
皆、乗り気という事もあって僕の意見は無視された。
「とりあえず、これから三回だけやるからね。テーマは…そうだな。いくつまでおねしょしたかね!まっ、最初は軽い暴露って事で」
圭吾が罰ゲームを決めて圭吾が持っている割りばしを皆、いっせいに引いた。
「当たりはだーれだ?」
その声に従いいっせいに割りばしを見せる。当たりは加奈だった。
「えーあたし」
「言い出しっぺだろ」
加奈は恥ずかしそうな顔をして“幼稚園の年長まで”と言った。それからまた圭吾が割りばしを集めて皆でいっせいに引いた。今度の暴露テーマは好きな人がいるかどうかだった。当たりを引いたのは龍太郎だった。龍太郎は下を見てボソッと“いる”と言った。すると、
「龍太郎は優衣ちゃんが好きなんだもんなぁ」
弘昌がにやけながら言うと龍太郎は顔を赤くして、“違うよ”と反論したが皆、そんな龍太郎を見て笑った。優衣ちゃんは照れながらも少し嬉しそうな面持ちをしていた。最後は“好きな人の名前を言う”ってテーマで行われた。いっせいに割りばしを見せると当たりを引いたのは僕たった。僕はチラッと大介に目をやり“好きな人なんていない”と、嘘をついた。一瞬、空気が静まったかと思うと“嘘だぁー”と弘昌達がはやし立ててきた。僕は“本当だって”と反論したのだが、
「健治君は同じ保険委員で五年の新谷美香ちゃんが好きなんだよね」
加奈の発言に皆、驚いた様子を示し僕は顔を紅潮させて“人の口にはふたはできないな”と思った。
「もう夕方だ。なんか今日時間がたつの早く感じたね」
「うん、あっという間って感じだったよね。学校にいる時はもっと遅く感じるのに」
「そうだよね。普段ならもう下校の時刻だもんね」
楽しい時間を過ごせたせいかものすごく時間がたつのがとても早く感じた。外は日が沈み夕闇が迫ってた。
・「じゃ、お開きにする前に最後に暴露ゲームしよっか」
「暴露ゲームって?」
僕が聞き返すと加奈は、
「最初に皆で暴露するテーマを決めておいて割りばしゲームで当たりを引いた人がその与えられた秘密のテーマを暴露するの」
なんでもないと言った面持ちで淡々と加奈は説明した。
「要するに秘密ばらしだろ。やだよ、俺」
「面白そうじゃん、やろうよ」
皆、乗り気という事もあって僕の意見は無視された。
「とりあえず、これから三回だけやるからね。テーマは…そうだな。いくつまでおねしょしたかね!まっ、最初は軽い暴露って事で」
圭吾が罰ゲームを決めて圭吾が持っている割りばしを皆、いっせいに引いた。
「当たりはだーれだ?」
その声に従いいっせいに割りばしを見せる。当たりは加奈だった。
「えーあたし」
「言い出しっぺだろ」
加奈は恥ずかしそうな顔をして“幼稚園の年長まで”と言った。それからまた圭吾が割りばしを集めて皆でいっせいに引いた。今度の暴露テーマは好きな人がいるかどうかだった。当たりを引いたのは龍太郎だった。龍太郎は下を見てボソッと“いる”と言った。すると、
「龍太郎は優衣ちゃんが好きなんだもんなぁ」
弘昌がにやけながら言うと龍太郎は顔を赤くして、“違うよ”と反論したが皆、そんな龍太郎を見て笑った。優衣ちゃんは照れながらも少し嬉しそうな面持ちをしていた。最後は“好きな人の名前を言う”ってテーマで行われた。いっせいに割りばしを見せると当たりを引いたのは僕たった。僕はチラッと大介に目をやり“好きな人なんていない”と、嘘をついた。一瞬、空気が静まったかと思うと“嘘だぁー”と弘昌達がはやし立ててきた。僕は“本当だって”と反論したのだが、
「健治君は同じ保険委員で五年の新谷美香ちゃんが好きなんだよね」
加奈の発言に皆、驚いた様子を示し僕は顔を紅潮させて“人の口にはふたはできないな”と思った。
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