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七つ目の七不思議(14)

[622]  彩茶  2009-04-30投稿
「ハァ…ハァ…な…何なのあの鬼…」
「それより…あのこっくりさん…力半端ないよ…あのとき避けてなかったら…」
知香は想像して身震いした。
「あっ、佐々木に広末じゃないか。」
クラスメートの織田が手を振りながら走ってきた。
「どう?出られるようなとこ見つけた?」
織田が愛子に聞いた。
「それが…それどころじゃ無くなって…」
愛子は鬼がこっくりさんでそれを倒さないとここから出られないとを話した。
「ハァ?まじかよ…」
愛子と織田が考えこんでいるとき、知香がふと顔をあげると、廊下の奥から椅子をうつむきながら引きずってあるいてくる校長が目に入った。
「校長先生?」
知香がつぶやくと、愛子が顔を上げて校長を見た。
「校長…?何でこんな所に…」
校長はゆっくり3人に近づき、織田の後ろで止まった。
「校長、何でこんな所にいんだよ?」
織田が校長に言うと、校長は椅子を持ち上げて織田の頭を殴りつけた。
「「「!?」」」
織田はその場に倒れ込み、そこにすかさず馬乗りになり、遠吠えのような雄叫びを上げた。
ガンッ…ガンッ…
ガシャーーン!
地響きがしたと思うと、上の階から天井を突き破り、こっくりさんが降りてきた。
「キャッ…!」
愛子と知香は思わず身を引いてこっくりさんから少しでも離れた所に移動した。
「!?…愛子…あれ…」知香があることに気がつき、震えながらこっくりさんを指差した。
「え…何で…」
こっくりさんの手にはよく研がれた重そうな斧が握られていた。
「やめろ…それで、何するつもりだよ…」
斧に気づいた織田の顔がみるみる真っ青になっていった。
こっくりさんはそんな織田を全く無視して斧を振り上げた。

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