自慢する女
「あの人って全然ダメよね。仕事も中途半端でそれでいて出来てるつもり。私はあの人から教えてもらうことは何もないわ。」
鼻を鳴らしてW江はいつものように言う。
J子は尊敬の眼差しでW江を見て言った。
「W江さんは仕事も出来るから誰かに教える立場ですよね。みんなそれをわかってるはずですよ。」
「え〜?まあそんなこともないけど…やる気の問題っていうの?私会社のこと考えて動いてるから。腰掛けのパートとは違うのよ。」
W江は自慢げに熱く語り続けた。
そんなW江をJ子はさらに尊敬した。
ある日、J子に新しい仕事が回って来た。それはW江の仕事だった。
上司から説明を受けJ子は快く引き受けた。
初めてW江と同じ仕事が出来ることにJ子は胸膨らんだ。
『きっとすごくきっちりとされてるんだろうな。私も頑張らなくちゃ。』
J子は張り切った。
しかし仕事を進め内容がわかってくると不審な点がいくつも出て来た。
W江に細かいソフトの使い方を聞いても曖昧で面倒臭そうにしか返事を返してこない。
しまいには「よくわからない」と言い出す始末だ。
資料と作成済みデータを見比べてみてもおかしさは満載だった。
『あれ…?この資料にはちゃんとあるのに…。書き込まれてない…。ここもだ…。』
不安になりJ子はW江に確認に行った。
J子の質問にW江は
「あ〜あの資料もらったけど見てないから。」
J子の尊敬は疑問に変わった。
J子の仕事は内容が最初よりもかなり複雑に変更されていて時間がかかっていた。
するとW江はそれを見て
「その仕事大変でしょ?
まあ私は十日ですませてるけど。」
とまた自慢げに言いだした。
それを聞いたJ子は驚いた。
『あんな写しただけの仕事に十日!?
…この人…』
J子の疑問は確信に変わった。
その日からJ子はW江を避けるようになった。
あからさまな態度にW江は困惑した。
「J子の奴…」
いらいらしながらW江は屋上にいた。
ドスッ
「きゃーーー!!!」
悲鳴がこだました。
W江が血を流し地面に横たわっている。
「屋上から落ちたんだ」
「救急車を早く」
社内の人間が慌てる中J子は微笑んでいた。
「天狗の鼻も真っ二つね。」
鼻を鳴らしてW江はいつものように言う。
J子は尊敬の眼差しでW江を見て言った。
「W江さんは仕事も出来るから誰かに教える立場ですよね。みんなそれをわかってるはずですよ。」
「え〜?まあそんなこともないけど…やる気の問題っていうの?私会社のこと考えて動いてるから。腰掛けのパートとは違うのよ。」
W江は自慢げに熱く語り続けた。
そんなW江をJ子はさらに尊敬した。
ある日、J子に新しい仕事が回って来た。それはW江の仕事だった。
上司から説明を受けJ子は快く引き受けた。
初めてW江と同じ仕事が出来ることにJ子は胸膨らんだ。
『きっとすごくきっちりとされてるんだろうな。私も頑張らなくちゃ。』
J子は張り切った。
しかし仕事を進め内容がわかってくると不審な点がいくつも出て来た。
W江に細かいソフトの使い方を聞いても曖昧で面倒臭そうにしか返事を返してこない。
しまいには「よくわからない」と言い出す始末だ。
資料と作成済みデータを見比べてみてもおかしさは満載だった。
『あれ…?この資料にはちゃんとあるのに…。書き込まれてない…。ここもだ…。』
不安になりJ子はW江に確認に行った。
J子の質問にW江は
「あ〜あの資料もらったけど見てないから。」
J子の尊敬は疑問に変わった。
J子の仕事は内容が最初よりもかなり複雑に変更されていて時間がかかっていた。
するとW江はそれを見て
「その仕事大変でしょ?
まあ私は十日ですませてるけど。」
とまた自慢げに言いだした。
それを聞いたJ子は驚いた。
『あんな写しただけの仕事に十日!?
…この人…』
J子の疑問は確信に変わった。
その日からJ子はW江を避けるようになった。
あからさまな態度にW江は困惑した。
「J子の奴…」
いらいらしながらW江は屋上にいた。
ドスッ
「きゃーーー!!!」
悲鳴がこだました。
W江が血を流し地面に横たわっている。
「屋上から落ちたんだ」
「救急車を早く」
社内の人間が慌てる中J子は微笑んでいた。
「天狗の鼻も真っ二つね。」
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