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孤(こ) 十三

[550]  彰子  2009-05-01投稿


 しばらく沈黙があり、エレベーターの中で ドサッと何かが落ちる音が響いた


 やがてエレベーターは動き出し、一階に着いた


 美里が端っこに持たれかかって、座っている
  …ように見えたが、彼女の変わり果てた姿であった
 天井を凝視したまま、目は脳から出血したもので真っ赤に染まり、口はだらんと開いてヨダレと血液が滴っていた…



 一枚の写真がヒラヒラ落ちていく…
 昇太も美里も最期の顔で 笑っていた…


     完

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