朝顔と向日葵
いつからだろうか…。
彼女が笑わらってくれるようになったのは。
葵・・・・そう。
彼女の名前はアオイと言った。
俺の家にいきなり飛び入りで家族になった。
当時、葵は16歳。俺は17歳のことだった。
学校から帰った俺を出迎えたのは新しい母親となる人。名前は千夏さんと言うらしい。29歳で親父とは8歳違い。料理が上手い。あと美人とゆうより可愛いに分類される人だ。
事前に親父に話を聴かされていたし、さして驚くこともなかった俺は挨拶を一通りして着替え外に出た。
親父がどんな人を好きになろうが家に連れ込もうが関係ない。
ただ俺の居場所は確実に狭くなっていくだけだ。
なら俺は逃げればいい。
どうせ高校を出たら就職するつもりだ。今更、家族らしいことをするのも反吐が出る。
そんなふうに俺は思っていた。
感想
感想はありません。