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ドリームガール(妄想少女)4

[663]  カプチーノ  2009-05-05投稿
いつのまにかマイがいなくなっている…。
気付いたのがついさっき…帰りのホームルームが終わったあとだ。
「おっかしぃなぁ…。」
いつからいなくなったのかを思い返してみるが思考に深いもやがかかっている感じで思い出せない。
「担任に聞くか。」
ホームルームが終わり職員室に戻る担任を呼び止める。
「先生!」
「あっ!ランくん。」
このあまり人に聞かれたくない名で俺を呼ぶ先生は熊谷 ゆいなという。
「その名前で呼ぶのはちょっと…。」
「ごめんなさい、つい…ね。」何故この名前を知っているか…。この先生はマイと遠い親戚に当たるそうでとても仲がよくついうっかりマイが話しのネタにしたのである。そしてそこから俺と先生とのつながりができたので本名よりなじんでしまったようだ。
「マイがいないんですけど。ホームルームの時に先生がなにも言わなかったから先生には了解を得てどこかにいったのかなと思って。」
「マイちゃんいないの気付いたんだ。」
「えっ?」担任の言うことの意味が理解できず聞き返した。
「なんでもない、え〜と、神谷さんは体育のあとしんどくなったからって保健室に行ったわよ。」
「そうですか。じゃあ保健室行ってきます。」心配だったので話しを切り上げ保健室にむかった。なんの疑問を持たずに。
「呪いの引き合う力が強くなってる…。魔法を持ってしても気付かれるなんて…。」静かにユイナはつぶやいた。
「むっ…。」「あぁわかった…。」急に独り言を言い出したのは 鬼頭 カエデ自称「魔法使い」の保健室の先生だ。
「ユイナ先生ですか??」多分テレパシーのようなもので連絡してたのだろう。携帯じゃだめなのかな。
「あぁ…。おまえがいないことに気付いたんだとよ。」といい立ち上がる。少し苛立っているようだ。
「どんだけ強い魔法かけさせんだよ!おまえんちにはきっちり追加料金払ってもらうからな!」これがどんなに素敵な美貌を持っていても男の人が付かない理由の内の一つかななんて思った矢先に。「男なんざいらん!」と本気で言い出した。恐るべき読心術。
魔法使いが机の上のに手をかざす。机の上には本やペン、プリントやハサミ等が散らかっている…ように見える。だがこれは魔法使いいわく「世界の縮図」だそうだ。
かざした手をゆっくり動かし目を閉じる…。
これから「偽りの奇跡」が目の前で始まる。

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