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君からの手紙?

[494]  YOSI  2009-05-06投稿
勇一と嶋野のやりとりを聞いた女は、由美とゆう、一人の女性をめぐっての、出来事に複雑な思いがした。
一方は、由美の願いを、15年の間守り、もう一方は由美の存在を抱き続けてきた。…それほどまでに思い続けていられることが出来るのだろうか?
そして、由美が亡くなっていたこと…
(女)「悲しいですね…15年も好きだった人の思いを大切にしてきたのに…」 (男)「ええ…私も、やりきれない思いがあります。」
(女)「この15年は、荒木さんにとって、つらい日々だったんですね」
(男)「そうですね。自分の幸せすら考えずに、思い続けていたんですから」
(女)「うらやましいです。由美とゆう人が…。それだけ長い間、思われていたなんて」
(男)「きっと、彼女は、それだけ素敵な人だったんでしょうね」
(女)「きっとそうですね。私は自分のことすら思いだせないから、どんな風に思われてたかもわからない…」
(男)「きっと思われてたと思いますよ…」
(女)「そうですかねえ…でも初対面なのに、あなたは、そう思っていただけるんですね…。」
(男)「思いますよ。決して、上辺でものを言ってるわけではないです」
(女)「ありがとうございます。なんだか、私あなたが、ここに来た理由も知りたくなりました」(男)「僕の?」
(女)「ええ…」
女の予想外の言葉に、男は戸惑ったが、冷静に言った 。
(男)「それは、あなたのことが、終わってからにしましょう。僕のことは、いずれお話ししますが、荒木さんのように、僕も一人の女性に、先程のような思いは持ってました」
(女)「わかります。あなたは優しいですもん」
出会った時は、少し距離があった2人だが、女は少しづつ男に引かれつつあった。と同時に、勇一と嶋野にも何かひかれるものが、出始めていた。

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