?Rain LOVE〜恋ノ友 3?
1日目の夕食の時間。
皆、食堂に集まった。
そこには普段の高杉先輩達の姿があり、ミサと二人でため息をついた。
…食事が済むと、丸山が深刻な表情でマイクを握った。
「315号室の生徒はこの後、残るように」
私とミサは顔を見合わせた。
「ごちそうさまでした」
係が言い終わると、丸山が近づいて来た。
「強制では無いが、お前達も一緒に居てくれないか」
私達は特にする事も無かったので、つい頷いた。
…生徒が全員部屋に戻ると、教員全員が集まって来た。
「お前らは大麻を隠し持ち、2Dの女子生徒と許されない行為をした」
「はぁ?!んな事知らねぇよ!」
「俺らにはちゃんと彼女が居んだよ」
いきなり態度が変わる。
「…それで、そこの一年二人は何だよ」
「第一発見者だ」
「お前らチクったのかよ…」
高杉先輩が、呆れた様に言う。
「そんなつもりじゃ…」
「女だからって手加減しねぇからな?」
「そんな…」
ミサは今にも倒れそうだった。
…結局、話し合いにならず、その日は最悪に終わった。
「梓姫が先生呼ぼうとか言ったから…」
ミサは布団を頭までかぶった。
私の頭は空っぽになった。
…深夜二時。
二度寝をして目を開いた。
「…いるか?」
ドアの向こうから声がした。
「一年二人いるか?」
私は急いでスリッパを履くと、ドアを開けた。
「夜にごめんな」
神谷先輩だ。
明るい光で目が覚める。
「ま、来いよ」
意識なく着いた場所は、315号室。
ここも、皆、寝ていた。
「まぁ、飲めよ」
冷たい飲み物を渡されると、それを一口飲んだ。
炭酸水のようだった。
ゴクゴクと飲み続けた。
「ありがとう」
「ははっ、お前寝ぼけてんだろ?!」
私は目をこすりながら、缶を見た。
「グレープフルーツ……チューハイ!?」
私は目を丸くした。
後に酔いが回って来た。
私はそのまま寝転んだ。
何かが頬に触れた。
しかしそれが何か分からず、
そのまま眠りに落ちた。
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